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60代シニアYouTuberが見つけた理想の生き方で実践する3つのこと

2024.01.01

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夫婦2人の年金暮らしをYouTubeにアップし、その飾らないシンプルなライフスタイルで人気を集める60代YouTuber・pokkomaこと服部美智子さん。「今が一番理想的」と話す暮らしを手に入れるまでの話や、60代でYouTubeを始めたきっかけ、日々意識していることなどをお聞きしました。

台所に立つ服部美智子さん

目次

服部美智子さん

人気YouTubeコンテンツ「pokkoma life(ポッコマライフ)」開設・運営者、主婦。60歳を過ぎてからYouTubeを始め、炊事、掃除といった何げない日常を投稿。140万回再生を超す動画をはじめ、「癒し」と「暮らしの知恵」を得られるコンテンツが人気を博している。

1.60代人気YouTuber・pokkomaさんとは?

60代になってからYouTubeに動画の投稿を始め、人気YouTuberのひとりとして活躍するpokkomaこと服部美智子さん。シニアのモーニングルーティーンや年金生活の暮らしの様子を投稿しています。服部さんの毎日を楽しむ姿は、多くの方から支持を得ています。

【YouTubeチャンネル】pokkoma life

❶140万回再生YouTuberになったきっかけ

YouTuberになったきっかけを語る服部美智子さん

「YouTuberになるきっかけはパンづくりなんですよ。家にいるときにパンをつくりたいといろいろと検索しているときに、YouTubeに出合ったんです」ときっかけを話してくれた服部さん。

それまでは若者だけのものというイメージだったYouTubeにさまざまな動画があることを知り、服部さんは心惹かれました。パンづくりだけでなく、片付けの方法や暮らしのヒントなど、そこには多種多様な動画がありました。

「ある日常を紹介している動画を見て、こんな暮らしがあるんだとカルチャーショックを受けました。それで、自分でもやりたいと思ったんです」

それから動画投稿を始めた服部さん。もともとインターネットにもなじみがあり、日々の記録や料理のレシピなどを残しておく感覚で動画をつくっていきます。

「動画といっても、流れや構成を考えたりするのは苦手なんです。だから、とりあえず毎日の様子を撮影しておいて、それがたまったらつなげて投稿するという方法で編集しています」

だからこそ、つくられたものではない自然体の姿が、服部さんの動画に見ることができます。ていねいとはちょっとニュアンスの違う、“気持ちよさ”が暮らしの中に満たされているのがわかります。

❷ワーカホリックから一転、理想の暮らしを手に入れる

「今でこそゆっくりとした生活を楽しんでいますが、以前は仕事ばかりしている仕事人間だったんですよ」と意外な過去を教えてくれた服部さん。短大を卒業後、就職しますが、育児を機に退職。その後、在宅ワークやコールセンター、設計事務所などさまざまな職を経験し、働き続けていたといいます。

「ほんとうにワーカホリックで、仕事が趣味のような生活でした」そんな生活が続き、服部さんはついに倒れてしまいます。70歳までは働こうと思っていたと話しますが、体調を崩して退職。それまでの生活から一転し、家で過ごす日々となりました。

「今までは、家にいる時間がほとんどなかったですから、生活が逆転しましたね。からだを元に戻そうと休んでいました。それで自分のライフスタイルを見直したんです」

2.理想の暮らしで意識している3つのこと

自分らしく、毎日を楽しんでいる理想的な姿をYouTubeで見せてくれる服部さんが、毎日の暮らしで意識していることを3つ教えてくださいました。

❶自分が心地よく過ごせれば周りも心地よくなる

「昔は仕事ばかりだったけど、今は家族のことが大事になりました。家族が大切だからこそ、自分も穏やかに過ごせるようにと思っています。自分自身がゆとりを持って過ごすことができれば、自ずと周りのみんなも心地よく過ごせると思うんです」と服部さん。

「“ていねいな暮らし”とたまに言われますが、私が意識しているのは“心地よさ”や“気持ちよさ”。参考に見ていた動画にも“気持ちよさ”があふれていて、私も自分の気持ちを大事に日々生活しています」

ベランダでのガーデニングと室内の画像

左/ベランダでする趣味のガーデニング。シーズン毎に植え替えて楽しんでいる。育てたハーブをお料理に使うことも。右/すっきりと整えられたお部屋。お孫さんの写真や植物など、服部さんの好きなものが飾られている。

❷上手に手抜きをして無理をしない

「ていねいに暮らそうってがんばるよりも、私は昔から“手抜き”を考えるのが大好き。きちんとやるなんて……、ねぇ?」と笑いながら話す服部さん。

横で一緒にお話しを聞いていたご主人も苦笑い。パンづくりをするほど料理が好きな服部さんですが、やはり毎日の食事づくりは大変と、常備菜をいくつもつくっておいたり、お昼のひとりご飯は、簡単に玉子かけご飯ですませたり、無理せず心地よく過ごすための工夫やルーティーンを持っています。

とはいっても、やはり張り切るときはあるもので、それが月に1回程度、お孫さんたちが遊びに来るとき。子どもや孫たちが遊びに来たときは、ごちそうをつくり、帰るときはおみやげに料理を保存容器に入れて渡しているといいます。

「うちでは保存容器が必需品。いくつあってもうれしいですね」

使いなれた道具でささっと一品料理をつくる姿から、無理なく日常を楽しんでいることが伝わってきます。

料理の様子を撮影する服部さんとご主人

お料理中はご主人が撮影。

保存容器に料理を移している画像

保存容器に入った常備菜の画像

できた料理は保存容器に。

❸お茶を飲む時間を大切に

お茶を飲む服部さん

心地よい暮らしの中で、服部さんの楽しみとなっているのが、お茶とともに楽しむおやつの時間です。

「働いているときからそうだったのですが、3時のおやつは欠かせません。生活のリズムの中で、おやつがあるといい感じに一息つけるんです」

お茶のおともには、甘いものを。手づくりのケーキのときもあれば、和菓子を買ってくることも。

「苦みのある濃いお茶と一緒にいただくのが好きですね。といっても、手抜きの性格もあってか、お茶を淹れるときも、熱いお湯に茶葉を入れて適当にやっていたんです。でも、最近おいしいお茶の淹れ方を教えてもらって、感動しました。以前にも増してお茶を飲むようになりました」

急須を使って、温度と抽出時間に気を配って淹れたお茶は、おいしさが全然違う! と発見した服部さん。ぴょこんと耳をたてたうさぎがかわいらしいお気に入りの茶器を使って、おやつの時間を楽しんでいます。

「おやつ以外にも、お茶を飲む時間をつくることはとても大切だと思います。仕事をしていたときも、ほんのわずかな時間でも、お茶を飲むことでリフレッシュしていましたし、からだにもよい影響があったと思います」

今の暮らしでも、YouTubeの動画編集や家事の合間にお茶を飲むことで、一区切りついて、次の作業に切り替えができるといいます。

「気分が落ち込んでしまったときにも、お茶はよく飲みます。あたたかいものを口にするだけで癒されますし、気分転換することもできますね。目の前に元気のない人がいたら、まずあったかいお茶を出すようにしています」

「ご家族もお茶が好きで、亡き母や叔母は、なんと月刊『茶の間』の読者だったとか。幼い頃にはいつも家にお茶が数種類あり、叔母や母が集まったときには、テーブルを囲み、何度もお茶を淹れていた母の姿が思い出されるといいます。

「そう思うと、私も母と同じようなことをしていますね」

「いつの間にか自然と身についていた暮らしのかたち。心地よいを実践する服部さんの姿 に、多くの人が理想を感じ、憧れ、癒されているのではないでしょうか。

お茶を淹れる服部さん

濃いめのお茶が好きと、たっぷりお茶を淹れる服部さん。おやつにはあたたかいお茶が欠かせない。

3.まとめ

かつてワーカホリックだった日々から一転、自分らしいライフスタイルで、60代の年金生活を楽しんでいるシニアYouTuberのpokkomaこと服部さん。家族との時間や趣味、日々のお茶の時間に彩られる暮らしに、多くの人が憧れるのではないでしょうか。無理せず、自分の心地よさを大切にするという服部さんの姿は、YouTubeからも感じられます。年を重ねても豊かに過ごす毎日は、理想的な暮らしのひとつの姿なのかもしれません。


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