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働く女性はお茶でリラックス!3人に仕事中のお茶時間を聞いた
2023.05.01
仕事中に欠かせない水分補給。リラックスしたりスイッチを入れたりするために飲み物を飲む方も多いのでは?
今回は働く女性のドリンク事情をご紹介するとともに、新たな企画や新店などを立ち上げた魅力的な京都在住の女性たちにインタビュー。3人のお茶時間には意外な共通点がありました。
目次
1.働く女性に聞いた! 仕事中によく飲む飲み物は?
何かとストレスのかかる職場では、仕事中や休憩中に飲み物を飲んで、ホッとひといきつくことはとても大切です。お茶やコーヒー、紅茶など多種多様な飲み物がある中で、働く女性がどんな飲み物でリフレッシュしているか、気になりませんか?
ここでは働く女性に聞いた、仕事中の飲み物ランキングと、飲み物を購入する場所をご紹介します。
仕事中の飲み物ランキング
サンケイリビング新聞社が働く女性を対象に行なった、仕事中に飲む飲み物の調査結果をランキングにすると、1位から5位までは次のようになりました。
- 1位:緑茶(54.8%)
- 2位:コーヒー(52.8%)
- 3位:ミネラルウォーター(41.3%)
- 4位:紅茶(33.8%)
- 5位:ブレンド茶(20.3%)
1位に輝いたのは「緑茶」! その理由を当社が調査したところ、「カロリーが低いから」や「お茶のさっぱりした味が好きだから」、「お茶の香りでリラックスできるから」、「どんな食事にも合うので」、「栄養価が高いと聞いたから」といった意見がありました。
味の好みだけでなく、健康面への配慮からも、お茶が働く女性に一番好まれているようですね。
仕事中の飲み物を購入する場所
同じくサンケイリビング新聞社の調査によると、働く女性が仕事中の飲み物を購入する場所ランキングの1位から5位までは次の通りです。
- 1位:コンビニ(41.7%)
- 2位:自宅から持参(39.4%)
- 3位:自販機(28.6%)
- 4位:スーパー(19.0%)
- 5位:その他(17.7%)
1位の「コンビニ」に次いで多いのが、2位の「自宅から持参」で、働く女性の約4割が、自宅でお茶などをマイボトルに入れて職場に持って行っているようです。
自宅からお茶を持って行く際、オススメしたいのが急須で淹れることです。忙しい朝にはなかなか難しいかもしれませんが、急須でお茶を淹れると、細かくなった茶葉も一緒に出てくるので、茶葉の健康成分をより効率的に摂取できます。また、ペットボトルのお茶に添加される酸化防止剤なども含まれておらず、好みの味に調節することも可能です。ぜひ急須で淹れたお茶を職場に持って行ってみてください。
2.新ビジネスを立ち上げた女性のお茶時間をインタビュー
働く女性の毎日を支えるお茶。京都で新たなビジネスを始めた3人の女性にとっても、お茶は欠かせない存在のようです。彼女たちに、それぞれのお茶時間についてお聞きしました。
「暮らしの和文化セミナーHITOTOKI」山田悦子さん
やまだ えつこ●京都生まれ。ふろしき製造卸業「山田繊維株式会社」の自社ブランド「むす美(び)」のアートディレクター、広報。『京都の風呂敷屋さんが教える一生使える!ふろしきの結び方・包み方 50(PHP研究所)』といった著書や、監修を手がけた書籍も多数。 「むす美」https://www.kyoto-musubi.com/
「自分で加減し、工夫して淹れるお茶は“ちょっとした手づくり感”が格別です」
1937年創業の、京都のふろしきメーカーで広報を担当する山田悦子さん。現代のライフスタイルに適した、お洒落なふろしきを数多く扱う自社ブランド「むす美」のアートディレクター兼広報として、ふろしきの魅力や日本文化のすばらしさを国内外に伝えています。
「実は、昔はそうしたことに、あまり関心がなかったんです。祖父が当社の創業者で、ふろしきはずっと身近な存在でした。それで、かえって西洋的なものへの憧れが強まったのかもしれません」
山田さんが、前職で携わっていた仕事はテーブルコーディネートの世界。そこで陶磁器や漆器、花、食などについて学び、改めて先人が築いてきた伝統や文化の豊かさに驚いたそう。2005年、東京・神宮前にオープンした「むす美」のショップに携わり、日本の生活文化への関心がどんどん高まっていったといいます。
少し前、若い知人に「茶葉でお茶を淹れた経験がない」と言われ、驚いたという山田さん。
「私は、自分で茶葉の量や淹れ方を工夫できる、お茶の“ちょっとした手づくり感”が大好きです。でも、どんなにすばらしいものも、興味がなければ心に響きませんよね。若い日の私がそうだったように、まず知ることが重要です」
そんな思いで2022年4月、山田さんは20年来の友人らとともに「暮らしの和文化セミナー HITOTOKI(ひととき)」を発足させました。オンライン講座で、日本のこと、和の生活文化に関心のある人は誰でも参加可能です。
同セミナーが、次世代の人たちの興味のきっかけにもなれば、と山田さんたちは考えています。
「器コーディネーター ・料理家」東條麻備さん
とうじょう まび●京都嵐山にある、お料理と器のサロン「麻乃屋」店主。工芸と食をテーマに豊かな暮らしを提案するイベントなども開催。現在のコンセプトは「SDGsも視野に入れ、人生をともにするモノを届けること」。
「合う器を選び、丁寧にお茶を。時間に追われていても、心が調います」
京都・嵐山の静かな住宅街の一角に、完全予約制のお料理と器のサロンとして「麻乃屋(あさのや)」がオープンしたのは、2022年の4月のこと。
京都生まれの店主・東條麻備さんは、大阪で約10年前から器のギャラリーを開いていましたが、いずれは自分のルーツに拠点を、と常々考えていたといいます。
「麻乃屋は、大阪・中ノ島のレトロビルの一室からスタートしました。その後、大阪市内での移転、一時休業なども経て、子育てが一段落したタイミングで、念願の京都への移転が叶いました」
新たなスタートにあたり、以前と比べて扱う作品を厳選し、ぐっと絞ったのが、一番の大きな変化。“人生をともにする美しいモノ”をコンセプトにする点はそのままに、オリジナルで製作した暮らしの道具を取り扱っています。
例えば、修行僧が使う“自鉢(じばち)”や“応量器(おうりょうき)”という入れ子式のお椀を、現代の暮らしに沿うようにデザインした「五月椀(いつきわん)」が代表的な商品。東條さんが企画から手がけ、作家とともに完成させたという漆の器は、凜とした美しさが漂います。
東條さんの座右の銘の一つが、お茶の先生から入門当初に言われた「いいお菓子をいただくとき、それに合う器をきちんと選び、お茶を丁寧に淹れなさい」というひとこと。時間に追われているときも、これを意識すると自然と背筋が伸び、気分が落ち着くのだとか。
「お茶は大好きです。甘党なので、お菓子とセットがほとんどなのですが(笑)。リラックスしたいとき、気合を入れたいとき、どちらのときもお茶からエネルギーをいただけるんです」
「焼き菓子の店 le murmure(ミュルミュール)」丸井優子さん
まるい ゆうこ●焼き菓子の店「le murmure (ミュルミュール)」店主として、営業販売、インターネット管理、取材対応(トーク)を担当。20年前より注文制の菓子工房を始め、6年前から週1日の対面販売(北白川の店)を行なう。アトリエショップで、いずれカフェ営業をできるように準備中。【instagram】@lemurmure.cakes
「朝の煎茶は、仕事始めのスイッチ。自分だけのために淹れます」
「私にとって朝、仕事の前に淹れるお茶は極めてパーソナルなもの」と、焼き菓子店「le murmure」店主の丸井優子さん。
例えていうと、ブラックコーヒーを寝覚めに飲んでシャキッとさせるような感じ、だとか。
「仕事モードへの切り替えスイッチです。なので、このときはお菓子とも合せません。この茶器で煎茶や玉露などを、二煎は淹れていただきます」と話します。
同店は、2021年10月末に京都・西陣の町家を改装したアトリエショップをオープン。丸井さんの妹・斉藤直子さんがつくる焼き菓子の、素朴で、極上な味わいが評判です。
木曜・土曜の週2日間のみの営業という希少性も相まって、決してアクセスが便利ではない住宅街のお店の前に開店時間前からお客さんが列をなすことも。さらに営業終了時刻を待たず、お菓子が売り切れることも珍しくないのだとか。丸井さんが、朝から“スイッチ”を入れて仕事に臨むのも、なるほどとうなずけます。
でも、どんなに忙しくても丸井さんと斉藤さんはどこか楽しそう。その秘密のヒントは店名にありました。丸井さんによると、「ミュルミュール」はフランス語で“ぶつぶつ呟く”ことを意味するそう。
「お菓子の販売を始めたのは、2人とも主婦だった20年ほど前のこと。昔から私たち、いろいろなお菓子を食べては、『こっちがおいしい』『もっと、こうなら』なんて、好き勝手にしゃべっていました。それは今も相変わらず(笑)。私は“食べたいものを、どんどんリクエスト”し、妹は“型にはまらず、つくりたいもの”をつくります」
この姉妹ならではの、コンビネーションのなせる技、生み出されるお菓子とお店の今後に、期待が高まります。
3.まとめ
働く女性のドリンク事情と、京都でパワフルに活躍する3人の女性のお茶の楽しみ方、いかがでしたか。インタビューした女性たちには、忙しいときでも急須でお茶を淹れて飲み、気持ちを切り替えているという共通点がありました。みなさんも日々の生活の中にお茶でホッとひといきつく時間を設け、仕事のストレスに負けずに元気な毎日をお過ごしください。