お茶を淹れる際のこだわり!水とその温度

お茶を淹れる際のこだわり!水とその温度

お茶は、水の質や温度によっても味が変化します。茶葉に含まれる味わい成分をお好みに合うよう抽出するには、茶葉に注ぐ水の質と温度にこだわって淹れることが大切です。

お茶はお水の美味しさで引き立つ

お茶には、病気の予防や健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれています。水に溶けだした成分を飲むということは、大部分が水分であるため、水に癖なり、臭いがあるとお茶の味わいは台無しになってしまいます。ですから、お茶の旨み成分や渋み成分を味わうためにも、ミネラルウォーターなどが、お茶を淹れるときに適しているといえます。水道水でお茶を淹れる場合は、カルキなどの臭いを抜くために、沸騰を3分ほど続けたものを使用されることをおすすめします。茶葉の種類やランクだけではなく、美味しいお茶を淹れるには、水へのこだわりが欠かせないのです。

お茶を淹れる際に適したお水

水には、硬水と軟水の2種類があります。日本では、水に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量が60mg/l以下のものを軟水、120mg/l以上のものを硬水と分類しており、日本の水の多くは軟水に属します。水の硬度は国や地域によって異なり、例えば、ヨーロッパ地方では硬水の地域が多いです。
お茶を淹れるには、軟水が適しており、中でも硬度30~80のお水で淹れたお茶が最も味や香りが良いといわれています。硬度が高い水でも、沸騰させることによってカルシウムイオンとマグネシウムイオンが炭酸ガスとして放出され、硬度が下がる水もあります。水道水でお茶を淹れる際は、カルキ臭を抜くためにも一度沸騰させて使うのがおすすめです。また沸騰により、水(H2O)を構成する酸素分子と水素分子の結合が切れて小さくなるため、茶葉に水が浸透しやすくなります。ただし、水を沸騰させるとお茶の深みを惹き出す炭酸ガスが減少してしまうため、あまり長い時間沸騰させすぎないよう注意しましょう。

お茶を淹れる水の温度  

お茶は、注ぐお湯の温度によって引き出せる味わいが異なります。使う水の温度が高いほど、カフェインとカテキンが抽出されやすくなり、キリッとした苦味と渋みが強めの味になり、温度が低いほど、テアニンやアミノ酸類の甘みや旨み中心の味わいが楽しめます。というのも、実は、高い温度ではすべての味成分が抽出されてはいるのですが、カフェインやカテキンは大変味がきつく、また、テアニンは味が薄いため、高い温度では、カフェインやカテキンの味に隠れてしまって甘みを感じにくいのです。実際、カテキンの粉末をなめてみると、小指の爪の先にのせた程度でも顔がゆがむほどの苦さ、渋さがあるのに対し、テアニンは旨味調味料の1/13という味の薄さといわれています。お茶を淹れる際、沸騰させた熱いお湯を一度別の茶器に移し冷ましてから使うのが良いとされるのは、これらの成分の組み合わせをバランスよく抽出するという、大変理に適った方法なのです。お茶を淹れるのに最適な水の温度は、横に揺らして湯気が上がる程度の70~80度です。カフェイン少なめがお好みの方は低温で時間をゆっくりかける、また、香りを楽しみ、渋めのお茶で気持ちをリフレッシュしたい方は少し熱いお湯でサッと淹れるなど、好みやシーンに合わせて湯温を調整するのもおすすめです。

お茶を淹れるときにお水とその温度にこだわることで、いつものお茶をもっと美味しく飲むことができます。温度によって抽出される成分を知っておくと、気分やシーンに応じて、味を調整することもできます。時間をかけて自分好みに丁寧に淹れたお茶を楽しむのも、お茶ならではの魅力ですね。お茶を淹れる際は、茶葉だけではなく、使うお水と温度にもこだわってみてはいかがでしょうか。