おいしさを保つ!お茶の保存方法

おいしさを保つ!お茶の保存方法

一度開封したお茶は、直射日光が当たらない冷暗所で保存するのが原則です。お茶は、酸素や湿気、熱、紫外線に弱く、誤った方法で保存するとすぐに劣化してしまいます。また、他の食品と一緒に保存すると、臭いが移りお茶本来の香りが半減してしまうこともあります。気密性の高い容器に入れて、できるだけ早く飲みきることが大切です。

お茶を劣化させる要因

お茶はとてもデリケートな食品です。以下のような状態になると、味や香りが劣化してしまいます。 

湿気る・酸化する

お茶の葉は湿気を含むと味や香りの劣化が進んでしまいます。お茶の葉は、含水率3~5パーセントまでしっかりと乾燥させた状態で出荷されているため、開封して放置するとたちまち湿気を吸収してしまいます。また、湿気以外にも空気に触れたり、直射日光に当たることで酸化が進み、お茶の葉に含まれるカテキンやビタミンCなどの栄養素が破壊されてしまいます。

臭いが移る

お茶の葉には、臭いの吸着性があります。他の食品と一緒に保存すると周囲の臭いを吸着してしまうため、お茶本来の味や香りに悪影響を及ぼします。

お茶の正しい保存方法  

一度開封したお茶は、正しい方法で保存しましょう。基本的には、茶筒のような密閉できる容器または袋に入れて、冷暗所で保存します。空気に触れにくく低温状態を保てるという理由で、冷蔵庫でお茶を保存している方も少なくないようですが、冷蔵庫に入っている他の食品の臭いを吸着してしまうため、味や香りが損なわれてしまう可能性があります。また、お茶を度々、出し入れすると容器の内側に結露が発生しやすくなってしまうため、冷蔵庫での保存は避けましょう。未開封のお茶であれば、冷蔵庫で保存することが望ましいといえます。ただし、開封の際には、表面の結露がひいてから開封するとよいでしょう。

お茶の保存時にできる工夫  

茶筒やガラス瓶、ファスナー付きの袋でも、完全に空気や水分を遮断できるものではありません。開け閉めの際に、わずかでも空気に触れてしまえばお茶は少しずつの劣化してまいります。そのため、理想としては、お菓子や海苔などに入っている脱酸素剤や乾燥剤などを一緒に入れておくなどして、お茶の劣化を遅らせる工夫をしましょう。

お茶を開封して時間が経ってしまったら  

お茶は開封後、夏場で一週間程度、冬場で10日間程度で飲みきるのが良いとされています。どうしても飲みきれず、お茶が古くなってしまったら、うがい用などで再利用することができます。また、古くなった茶葉をフライパンで炒ると、自家製のほうじ茶として美味しく飲むことができるようになります。

お茶は大変デリケートな食品のため、湿気や直射日光に触れないよう注意して保存する必要があります。また、お茶を購入するときは、半月~1カ月程度で飲みきることができる量を買うのも大切なことです。パッケージに記載されている賞味期限は、あくまで、開封までの期間ですので、開封したらできるだけ早く飲みきるようにしましょう。