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製茶の歴史をつくったすごい人!知られざる2人の偉人から学ぶお茶のこと

2026.07.01

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かごに入った茶葉、急須、お茶の入った二つの湯呑みの画像

日本のお茶の歴史は古く、鎌倉時代に京都から本格的な栽培と喫茶の習慣が始まりました。その後、現代に至るまで、革新的な製茶技術が次々と生まれています。今回は現在の製茶のいしずえに大きな影響を与えた2人の偉人の功績をご紹介します。お茶の歴史探訪です。

目次

1.【高林 謙三】日本で初めて製茶機械を発明した傑物!

「製茶機械の父」と称される高林謙三の肖像画の画像

「製茶機械の父」と称される高林謙三についてご紹介します。

製茶を人の手で行なうのは大変な重労働です。今はその多くを製茶機械が担っています。そのいしずえを築いたのが、高林謙三です。

高林は、天保3年(1832)に生まれました。若くして開業医となりますが、その頃日本の主な輸出品は生糸と緑茶で、「国益のためには茶業の振興が必須だ」と考えた高林は、38歳で茶園を開き、茶の生産を始めました。しかし、手作業での茶づくりに限界を感じた高林は、製茶機械の発明に着手します。試行錯誤の末、明治18年(1885)に茶葉の蒸し器の発明に成功、その10数年後に粗揉(そじゅう)機を完成させたのです。高林の発明は製茶の効率を大きく向上させ、緑茶の大量生産が可能となったのでした。

幾多の困難を情熱と探究心で乗り越え、茶業界に革命をもたらした高林の功績は、今も人々の記憶に刻まれています。

高林式茶葉粗揉機

高林式茶葉粗揉機の画像

高林の名を全国の茶産地に知らしめた、最も代表的な発明機械です。過酷な手もみ製茶を抜本的に改善しました。その原理は現在の製茶機械にも受け継がれています。

埼玉県の日高市生涯学習センター前に建立された高林謙三の銅像の画像

高林の偉業を伝えるため、平成25年(2013)、埼玉県の日高市生涯学習センター前に銅像が建立されました。

[写真提供]日高市教育委員会
【参考】ひだか歴史名勝ナビ 地域物語 第14編「平沢が生んだ偉人と文化財」

2.【大谷 嘉兵衛】製茶の質を高め、世界に広めた製茶王!

世界地図を背景に立つ大谷嘉兵衛の画像

大谷嘉兵衛は、「製茶王」と讃えられています。

今では海外でも広く親しまれている飲み物・日本茶の品質向上に寄与し、世界に広めた人物が大谷嘉兵衛です。

大谷は弘化元年(1844)、三重県松阪市飯高町に生まれ、19歳で製茶業を営む横浜の茶商に奉公します。数年後に製茶輸出商社の海外取引担当として商才を発揮しますが、当時、輸出増加に伴い粗悪な茶が増えていました。これを大きな危機ととらえた大谷は、製茶改良会社や茶業協同組合を設立し、品質向上を図り、海外からの信用を高めます。また、農商務省に働きかけ全国に茶業組合も設立します。後年には米国による茶への関税を撤廃させ、茶の輸出をより活性化させたのでした。

高品質な日本茶が世界に普及したのは、国内の製茶の問題を改善し、質を高めた大谷の奮励の賜物なのです。

当時の運搬用茶箱と、お茶の計量に用いられた秤の画像

左:当時の運搬用茶箱。/右:お茶の計量に用いられた秤(はかり)。

全国製茶品評会表彰授与式のようすの画像

大正9年(1920)第4回全国製茶品評会表彰授与式のようす。壇上に立つ人物が大谷嘉兵衛。

シカゴ万国博覧会における日本茶宣伝館の画像

明治38年(1905)シカゴ万国博覧会における日本茶宣伝館。大谷ら先達の尽力により、日本茶が少しずつ海外にも浸透していきました。

[写真提供]大谷嘉兵衛の会
【参考】大谷嘉兵衛の会ホームページ

3.まとめ

いかがでしたか?高林謙三と大谷嘉兵衛、現在の製茶のいしずえをつくった2人の偉業をご紹介しました。製茶機械を日本で初めて発明した高林、日本茶の品質向上に寄与し、世界に広めた大谷という2人の偉人がいたからこそ、私たちが日頃から日本茶を楽しめていると言っても過言ではありません。日本茶の歴史をつくった偉人の功績に敬意を讃えながら、おいしい日本茶で一服してみてはいかがでしょうか。


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