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隠れ名所・京都御苑で秋の花めぐり。快適な京都観光を楽しみたい方必見!
2025.11.01

誰もが憧れる秋の京都観光。けれども、多くの寺院は大混雑で歩くのも大変です。そこでおすすめしたい穴場が、皇居ゆかりの京都御苑。萩や桔梗など秋の花々が咲き誇る広大な苑内を快適にめぐり歩くことができます。意外と知られていない、隠れた観光名所です。
1.秋の京都御苑は見どころ満載!
京都市の市街地に、広大な緑の空間が広がっています。皇居外苑や新宿御苑に並ぶ国民公園の一つ、京都御苑です。京都御所を囲む東西約700メートル、南北約1300メートルにも及ぶ苑内には約10万本の樹木が育ち、草花や野鳥、昆虫たちが豊かな生態系をつくっています。
かつて京都御所の周囲には多くの宮家や公家の屋敷が建っていましたが、明治維新での東京奠都(てんと)に伴い屋敷は撤去されました。そこに樹木を植え公園化したのが京都御苑の始まりです。
「今では休憩所や児童公園なども整備され、毎日多くの人が訪れる快適な憩いの場になっています」と話すのは、苑内の環境保全や案内を行なう、国民公園協会京都御苑の楫谷彩夏さんです。見どころ案内のガイドも務め、苑内を知り尽くす楫谷さんが、とっておきの秋の花々を紹介してくれました。

2.京都御苑を彩る、可憐な秋の花6選
【金木犀】つぶらな花から漂うかぐわしい芳香に酔いしれて


甘く濃厚な香りを放つ金木犀は、京都御苑でも秋の訪れを告げる花として人気です。運がよければ蜜を吸いに来たメジロの愛らしい姿が見られるかもしれません。写真は中立売休憩所のそばで、バリアフリー通路が敷かれ京都御所の参観入口にも近いのでおすすめのスポットです。
【桔梗】皇族ゆかりの園にふさわしい高貴な紫の花弁


澄んだ紫の花弁が気品をまとう桔梗は、夏から秋にかけて花を咲かせ、暑い時期に涼を届けてくれます。秋の七草に数えられ、古くから愛されていますが、実は京都府によるレッドリストに入る絶滅寸前種の一つです。日本古来の美を守るため、閑院宮(かんいんのみや)邸跡の庭園(写真)に植えられました。
【藤袴】甘い香りに誘われて訪れた麗しき客人


桜餅に似た甘い香りが魅力の藤袴も秋の七草の一つです。香りに導かれるように蝶のアサギマダラがやって来ては、一心にその蜜を吸い、また長い旅に飛び立ちます。旅の途中の大切な栄養補給の場なのでしょう。写真は、間之町口の雨庭から閑院宮邸跡の塀を背景に納めた景色です。
【彼岸花】妖艶に赤く咲き誇る秋の風物詩

秋のお彼岸の頃になると、ある日突然咲く彼岸花。白や黄色に咲くものもありますが、京都御苑で見られるのは赤い彼岸花のみなのだとか。苑内の各所に点在しているので、散策がてら探すのもおすすめです。
【萩】秋の訪れを告げる優雅で愛らしい花


秋の七草の一つで、小ぶりなかわいい花を咲かせる低木です。枝はボワッと垂れ下がり、その下を小鳥たちが隠れ家にすることもあります。ヒラヒラとやって来たキタキチョウの黄色と、萩のピンクのコントラストが見事です。
【木槿(むくげ)】「信念」の花言葉を持つ儚くも美しい花

純白の木槿は一日花と呼ばれ、咲いては落ちてをくり返します。過去に職員が落ちた花の数を数えたところ、ワンシーズンで4000輪にも上ったのだとか。閑院宮邸跡の庭園に咲き、虫たちが飛び交う姿も楽しめます。
3.京都御苑の花々が見事に咲き誇る理由とは?

京都御苑の美しい四季の草花や、小鳥や虫の声を私たちが楽しめる理由は、自然環境を守るために細やかな管理がなされているからです。
「草木の状態を細かく確認し、手入れを施します。苑内には絶滅危惧種の動植物もいるので、生態系を変えないよう、慎重な対応が必要なのです」。できるだけ自然の状態を保つため、例えば草刈り一つとっても、刈る時期や分量などに注意しているといいます。こうした不断の努力で、多様な植物と、そこに集まる小鳥や昆虫、羽を休めに来る渡り鳥や蝶など、生態系全体を守っているのです。
「近年は雨水を集めゆっくり浸透させる雨庭を新設したり、葵祭で用いられるフタバアオイなど日本古来の植物を植えたりと、京都の文化を守る取組みにも力を入れています」
人々が守り繋ぐ風情あふれる園で、快適な秋の花散歩をお楽しみください。
御苑散策をもっと楽しむ
京都御苑 デジタルアーカイブ
https://kyotogyoen.go.jp/digital/
京都御苑の歴史や自然に関する資料や記録写真が誰でも簡単に検索・閲覧できます。在りし日の写真や苑内で見られる草花の水彩画などと、ぜひ見比べてみてください!

(出典:水彩画サルスベリ(百日紅)/京都御苑アーカイブ)



4.まとめ
秋の京都観光を楽しみたい方には、皇室ゆかりの京都御苑がおすすめです。約10万本の樹木が生育する苑内を散策しながら、金木犀や萩などの可憐な秋の花を愛でることができます。休憩所や児童公園などが整備されて、誰もが快適に散策できるのもうれしいポイントです。意外と人の少ない穴場ですので、心地よい秋の1日に、ぜひ京都御苑へ足を運んでみてください。






