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日本茶の種類|茶葉を知れば、お茶はもっと楽しめる!
2023.08.01
普段何気なく飲んでいる日本茶ですが、実は多くの種類があることをご存知ですか?今回はその中から、12種の日本茶の茶葉の特長をご紹介します。知識を身につけて、毎日のお茶時間をもっと楽しみましょう!
目次
1.日本茶の分類
ひとえに日本茶といっても、香りも味わいもさまざまです。同じ茶の木から摘んだ茶葉からつくられますが、発酵度合いによって、不発酵茶(緑茶)、半発酵茶(ウーロン茶)、発酵茶(紅茶)の3つに分類することができます。
今回は、緑茶の中から12種類を選び、その違いについて解説します!
- 煎茶
- 深蒸し煎茶
- ほうじ茶
- 玄米茶
- 番茶
- 茎茶
- 芽茶
- 粉茶
- かぶせ茶
- 玉露
- てん茶
- 抹茶
各々の茶葉の特長を学び、TPOに応じて飲むお茶を選べば、日々のお茶時間がより充実したものになります。
2.カテキンが豊富な「煎茶」「深蒸し煎茶」
ポリフェノールの一種で緑茶の渋味や苦味のもとになる成分のカテキン。抗酸化作用や抗菌作用など、健康パワーが豊富なのが、「煎茶」(写真左)と「深蒸し煎茶」(右)です。
「煎茶」は、日本人にもっともなじみの深いお茶で、爽やかな香りとうま味、甘味、渋味、苦味のバランスのとれた味わいが人気の秘密です。
「深蒸し煎茶」は、煎茶と比べ、生葉の蒸し時間を2~3倍長くしてつくったもので、渋味や苦味が抑えられたまろやかな味わいが特長。茶葉の形状が細かいので、浸出時間もかからず、カテキンなどの健康成分が豊富に溶け出します。
3.カフェインが少ない「ほうじ茶」「玄米茶」「番茶」
覚醒作用のあるカフェインが少なく、胃腸への刺激が少ないため、睡眠前やリラックスしたいときにもおすすめなのが、「ほうじ茶」(写真左)、「玄米茶」(中央)、「番茶」(右)です。
「ほうじ茶」は、茶葉を褐色になるまで焙じてつくるので、香ばしさが特長で、刺激が少なく年配の方や子どもにもおすすめ! クセが少なく、どんな食事とも相性がいいんです。
「玄米茶」は、茶葉に玄米をブレンドしたもので、ルーツは京都と言われています。炒った玄米の持つ香ばしさが特長で、さっぱりとしていて飲みやすいです。
「番茶」は、成熟した茶葉を原料とするため、カフェイン含有量は相対的に低く、からだにやさしいお茶として、老若男女を問わずに愛されています。
4.「茎茶」「芽茶」「粉茶」の出物3兄弟
収穫された茶葉は、蒸す、揉む、乾燥の工程を経て製茶され、緑茶の原型である「荒茶」となりますが、形を整えたり、ふるいにかけられたりして仕上げ加工する際、選別される茎や芽、粉は「出物(でもの)」と呼ばれています。
「茎茶」(左)は、茎独特の清々しい香りの中に、ほのかな甘味が感じられるお茶。別名「かりがね」とも呼ばれます。
「芽茶」(中)は、新芽の芽先を集めたお茶。成長途中の部位のため、うま味が濃縮されていて色合い、香りともに濃厚です。味わいは玄人好みともいわれます。
「粉茶」(右)は、寿司屋の「あがり」として出されることが多いお茶。濃い緑色の水色で、濃厚できりっとした味わいが楽しめます。
5.リラックス効果が高い「かぶせ茶」「玉露」
お茶のうま味や甘味に関与するテアニンやグルタミン酸といったアミノ酸が含まれ、リラックス効果が高いのが、「かぶせ茶」(左)と「玉露」(右)です。
「かぶせ茶」は、玉露同様、摘み取り前に10日ほど被覆栽培され、被覆期間が玉露より短いので、煎茶の爽やかな香りを残しつつ、玉露のうま味を併せ持っています。
「玉露」は、日本茶の中で最上ランクのお茶で、茶摘み前の20日前後、日光を遮る被覆栽培によって育てられます。それによりテアニンが減少するのを抑えるので、強いうま味と甘味を持ちます。テアニンを十分に抽出させ、うま味を引き立て、苦み、渋みを押さえるため、50~60℃ の少し冷ましたお湯で淹れます。
6.茶道やスイーツに使われる「てん茶」「抹茶」
抹茶の原料である「てん茶」は、摘採するまで20日以上被覆し、日光を遮って育てた生葉を蒸して、揉まずに乾燥させたもの。煎茶のように茶葉を揉む行程がないので、青のりのような形状をしています。茶葉の中でもテアニンというアミノ酸の一種を多く含み、リラックス効果があります。
そして、このてん茶を石臼で挽いて粉末状にしたものが「抹茶」です。さわやかな苦みが特長で、茶道などで飲用として用いられるほか、和菓子や洋菓子などの加工品にも使用され、外国の方にも人気です。
7.まとめ
個性豊かな12種類の日本茶をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 気になるものを揃えておいて、毎日のお茶時間をより一層お楽しみくださいね。