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野点プロデューサーに聞く!作法にとらわれずに抹茶を楽しむ方法

2025.04.01

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宮川青さんの画像

スーパーフードとして海外からも人気を集める抹茶。自然の中でお茶を点てて楽しむ「野点(のだて)」を楽しんでみませんか?茶道の作法を簡略化するなど、自由にカジュアルに楽しめる野点の魅力を、野点プロデューサー・宮川青さんに伺いました。

目次

裏千家茶道教室「遊茶流会」・野点プロデューサー

宮川 青(あおい)さん

2020年、茶名「宗青」を拝受。現在、テレビ制作会社勤務の傍ら母・宗恵に師事し、裏千家茶道教室「遊茶流会」の運営補佐・広報を担当する。野点プロデューサーとして、野点に関する企画、各種イベントにも参加。
●裏千家茶道教室「遊茶流会」/各地で茶道教室を開催しています。

【教室】❶大津市・石山❷京都三条 要法寺・本行院❸吹田市・まちなかリビング北千里 ほか
※吹田教室は気軽な都度払い制となります。詳細はお問合せください。
【日時】月~木・土曜 9:00~13:00(相談応)
【問合せ】yusaryukai@gmail.com

1.「野点」を野外で行なう小さなお茶会!作法や流派にとらわれず始められる

桜の下で野点を楽しむ様子の画像

春うららかな桜の下で野点を楽しむ。

ふだんは会社員として働く一方、休日になると野点プロデューサーとして、野点の魅力を広げるために活動する宮川青さんに野点の活動について伺いました。

「昨年は滋賀県大津市にある『源氏物語』ゆかりの石山寺で月見茶会をしました。夜の幻想的な雰囲気の中、多くの方に茶席を楽しんでいただけて、うれしかったですね」

そう語る宮川さんは、裏千家茶道教室「遊茶流会」の広報を務める傍ら、野点の催しをプロデュースし、広める活動を続けています。

「野点のイベントを企画したり、美術館や寺社とコラボした茶会を開催したりしています。SNSで野点の魅力を発信して、もっと活動を広げていきたいですね」

宮川さんが茶道に興味を持ったのは中学生のとき。母親が茶道教室を開いたことがきっかけでした。最初は姉やその友人たちに教える程度でしたが、どんどん人が集まって、教室は大きくなっていきます。その頃の宮川さんは稽古の様子を眺めるぐらいでしたが、常日頃目にしていたこともあり、関心は高まっていたといいます。

本格的に茶道を始めたのは40歳のとき。多忙だった仕事が落ち着いた頃、改めて茶道をやろうと思い立ちます。母親に師事して、一から茶道を学び直しました。今では母親が代表を務める会の広報として、茶道の魅力を発信するほどのめり込むようになりました。

「わたしたちは、茶会を大切にしています。お点前など稽古の成果を披露する場があるほうが、ふだんの稽古の励みになりますし、お茶の道を究めることに通じると考えているからです。しかし、茶会に参加するのはハードルが高いと考えている方が多いようで……。それを払拭するにはどうしたらいいか。野点なら、気軽にできるのではと考えました」

滋賀県大津港での野点イベントの画像

滋賀県大津港での野点イベント。雄大な琵琶湖を眺めながら、一服のお茶をいただく。

野点は、野外で行なう小さなお茶会。作法や流派にとらわれないので誰でも気軽に始められるのが魅力です。さまざまな野点のイベントを開催する一方、茶道に触れたことのない人にも野点を知ってもらうため、宮川さんは独自の行動に出ます。

「登山に行き、そこで出会った人たちを野点に招待するんです」

山頂で出会う見ず知らずの方に声をかけ、お茶を振る舞っているといいます。もともと趣味でやっていた登山から閃いた活動でしたが、実際に声をかけると、最初は驚かれるものの、多くの人がおいしいといって喜んでくれたといいます。赤い毛氈をイメージしたシートを敷き、ときには赤い和傘を立てて、その場にいた方に声をかけてお呼びする。すると、自然の中にありながら、どこか茶室に通ずる空間を感じるのだといいます。

「茶道のおもてなしをどう実践するか。誘った方に喜んでもらうため、試行錯誤を続けていますね」

座り心地がよくなるように、下に厚手のマットを敷いたり、茶道具以外のものを取り合せたり、ご当地のお菓子を探してお出したり、また紫陽花を目の前にあえて紫陽花の和菓子を用意したり……。茶の湯の本質を皆さんにお届けし、居心地よく楽しんでいただくことができるか。宮川さんにとって、野点はおもてなしの研究なのだといいます。

2.気に入った場所で野点を楽しもう!

眼下に湖を望んでの画像

眼下に湖を望んで

宮川さんはどんなところで野点をしているのかと伺うと、関西を中心にさまざまな場所に赴いているといいます。

「美しい花が咲いているのを見ると、来年は“ここで野点をしよう”と思うんです。花や森林、水辺……、そこにある景色に呼ばれているのかもしれません」

特に宮川さんの印象に残っているエピソードを話してくれました。兵庫県の六甲山に登ったとき、いつものように茶道具を持っていって、あるおばあちゃんとお孫さんに声をかけました。その場ではおいしいといって、別れたのですが、その後、お孫さんから連絡があり、「実はあのとき、祖母は愛犬が亡くなって、すごく落ち込んでいたんです。元気になってほしいと山登りに誘ったんですが、そこで声をかけていただいて、お茶を飲んで祖母も少し気が晴れたといって喜んでいました」と教えられました。

「それを聞いたときに“一期一会”の意味を実感しました。わたしが声をかけた皆さんがどんな思いかはわかりません。でも、その方の背景を知らなくても、一時のお茶の時間をともに楽しむことができる。それが自分の中で腑に落ちましたね」

3.自然と一体に感じる瞬間が野点の魅力

紫陽花の横での画像

紫陽花の横で

そんな宮川さんに、野点の一番の魅力を聞いてみると「自然と一体になれること」と返ってきました。お茶を点ててゆっくりいただく、飲み終わった後にふっと力が抜ける瞬間、自然がよく感じられるといいます。風や水の揺らぎ、遠くを泳ぐヘビを見てキレイだと感じたり……。

「もし日常生活でヘビを見たらギョッとするかもしれません。でも野外でお茶を飲んでいるときは、感性が自然と共鳴するのか、見るものすべてが美しく心地いいんです。感覚が研ぎ澄まされていくようで、それは野外でお茶を飲むからこその魅力だと思います」

今度はどこで野点をしようか。茶道の真髄と「一期一会」の出会いを求めて、宮川さんの野点のお茶時間は、広がっていきます。

菜の花畑での画像

菜の花畑で

夕景の中での画像

夕景の中で

4.まとめ

スーパーフードとして海外の方からも注目され、大ブームを巻き起こしている日本の抹茶。作法や形式にとらわれず、まずはカジュアルに抹茶を楽しんでほしいと活動を続ける宮川青さん。一期一会の出会いを大切に、野点の魅力を発信する宮川さんの活動はますます広がって行きます。


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