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京都の正月に欠かせない!新年の幸せを願う2種の縁起のよいお茶って?
2025.01.01
京都のお正月は、1年の平穏無事を願う縁起物のお茶で始まります。緑茶に梅干と結び昆布を入れた伝統的な「大福茶(おおぶくちゃ)」と、鮮やかな緑に黄金の輝きが映える、おめでたい「金粉茶(きんぷんちゃ)」。新年の幕開けに願いを込めた、特別な2種のお茶の由来や縁起について解説します!
1.縁起のよいお茶は年神様をもてなすもの
新しい年の神「年神様」は、元旦に各家庭を訪れ、1年の福を授けるとされています。しめ縄や門松は、年神様が各家庭を訪れるための目印。おせち料理は年神様へのお供え物がその起源とされていて、縁起のよいお茶も、その一つと考えられています。
年神様をもてなすため、日本ではさまざまな正月行事や風習が生まれました。家庭や地方、時代により形は異なりますが、お正月を祝う心に変わりはなく、各行事や縁起には深い意味が込められています。
京都の各家庭では、縁起物「大福茶」をいただきます。大福茶は、元旦、その年に初めて汲んだ若水でお湯を沸かし、梅干と結び昆布を入れた湯呑に急須で淹れた緑茶を注ぎます。梅干のさわやかな酸味と、昆布とお茶の滋味がからだに染み渡る1杯。これが家族の幸福と無病息災を祈る縁起物で、祝膳の最初にいただきます。
また、「金粉茶」にも意味があります。祝膳に並ぶおせち料理やお酒には、金粉や金箔があしらわれ、おめでたい席を演出します。金は古くから、不変のもの、栄光のシンボルとして重宝されてきた縁起物です。金粉茶は、この金のご利益にあやかり、お茶とともにからだの中に取り込むことで、新しい年の息災を願ってきたのです。
新たな1年の幕開けを祝うお正月は、大きな節目です。無病息災の願いを込めて、日本人は古くからお正月を大切にしてきたのです。
2.お茶に梅干!?お正月にいただく、京都発祥の大福茶って?
大福茶は、京都の人々にとって新年の始まりを告げる特別なお茶で、その起源は、平安時代にさかのぼります。
京都で疫病が流行していた天暦(てんりゃく)5年(951)、空也上人(くうやしょうにん)は十一面観音像を彫り、その仏前に献じた梅入りのお茶を、市中を歩きながら病人に授け、疫病を鎮めました。
その徳にあやかった村上天皇が、疫病を祓うため年始にお茶を飲むようになったことから、このお茶は「皇服(おうぶく)茶」と呼ばれるようになりました。
新たな1年を健康で幸せに過ごせるよう、その習慣が庶民の間にも広がり、幸福をもたらす意味から「大福」の文字が当てられました。
梅の名所として知られる京都の北野天満宮では、毎年12月13日から、村上天皇の平癒に由来する「大福梅」の授与が始まります。北野天満宮の神域で育てられた梅の実を天日で干し、裏白(うらじろ)を添えて奉書紙に包んだ由緒ある梅です。この大福梅を、お茶または白湯に入れて味わうのが、京都のお正月の習わしです。無病息災の祈りを込めて、今に続いています。
1年の無事と平穏を願う大福茶を飲んで、新たな年を健やかに過ごしましょう。
3.祝いの席に華を添える、金箔が入ったお茶があるんです!
「金粉茶」は、鮮やかな緑に舞い踊る金が輝くお茶で、金のパワーをからだに取り込める縁起物。1年で最もおめでたいお正月にふさわしい特別な祝い茶です。
金は古くから「菌を制する」として、健康や不老長寿、招福、希望のシンボルとして人類の歴史と共にあります。何百年経っても失われない永遠の輝きから、足利義満の金閣寺や豊臣秀吉の黄金の茶室に代表されるように、時の実力者の権威を象徴する存在として重んじられてきました。
経年劣化が起きないことから、永遠に価値あるものとして、宝飾品や金杯などの記念品や結婚式の金屏風など栄光を称えおめでたい席を寿ぐ象徴として、また、西陣織や漆器などの伝統工芸品では豪奢を演出し華やぎを添える素材として、日本文化を彩っています。
お茶の葉は、年間を通して色が美しく変わらないことから、不老長寿の縁起物として親しまれています。芳しい香気の煎茶に、まろやかな味わいの抹茶をブレンドすることで、金粉がより際立つ美しい緑の水色を実現。また甘みと渋みを絶妙なバランスで調えて、美しさとおいしさを兼ね備えた、特別なお茶に仕上がっています。
慶賀と健康への願いを込めた金粉茶。家族に幸せを呼び込む縁起物として、晴れやかな新年の席を彩ります。
4.まとめ
京都ではお正月に1年の平穏を願う縁起物のお茶をいただきます。緑茶に梅干と結び昆布を入れた京都発祥の伝統的な「大福茶」と、不老長寿や招福などの象徴として珍重されてきた金をお茶で楽しめる「金粉茶」です。
お正月はこの2種の縁起のよいお茶を飲んで、1年の平穏無事を願いませんか。
新しい年も皆様が健やかな毎日を過ごせますように……。