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京都の深蒸し煎茶発祥の地・南山城村って?茶農家さんにインタビュー
2024.12.01
京都唯一の「むら」である南山城村は、京都の深蒸し煎茶発祥の地でもあります。香り高く濃厚な宇治茶をつくるのは、お茶づくりに情熱を傾ける田山南部(たやまなんぶ)共同製茶組合のみなさん。南山城村の茶畑を訪ね、茶農家さんに美味しいお茶づくりの秘訣を聞きました。
1.お茶をつくり続けて約100年!京都府唯一のむら「南山城村」とは
京都府の南東部に位置する南山城村は、府内唯一のむらです。昼夜の寒暖差が激しい山間地域で、良質な緑茶を育む気候や土壌条件を備えています。この地でお茶がつくられ始めたのは今から約100年ほど前のこと。
「僕の祖父の代からお茶づくりが始まりました」と話すのは、田山南部共同製茶組合の組合長・谷口克彦さん。お茶づくり歴40年の大ベテランです。元々は若蒸し煎茶の生産がメインでしたが、1990年代から、南山城村でも深蒸し煎茶づくりが始まります。
「それまで京都では若蒸し煎茶が主流でした。しかし、関東で深蒸し煎茶の流行が始まり、それを受けて、何か特長のあるお茶をつくれないかと、京都で最初に深蒸し煎茶をつくり始めたんです」と谷口さんは振り返ります。
南山城村は、冬の気温が低く、茶樹が強く育つため、葉肉が厚くしっかりとした茶葉が特長。そのため、長く蒸しても、色や味が良質な深蒸し煎茶ができあがるのです。
2.お茶づくりに情熱をかたむける「田山南部共同製茶組合」
田山南部共同製茶組合には、谷口さんをはじめ、7戸の茶農家さんが在籍し、切磋琢磨しながら、情報交換をして品質の向上に努めています。
田山南部共同製茶組合を率いるのは、組合長の谷口克彦さんをはじめ、営業部長の吉岡大治朗さん、副組合長の仲東真吾さん。3人とも南山城村で3代にわたって代々茶づくりに携わってきました。世代が違ってもお茶づくりにかける情熱は変わらず、ときに和気あいあいと、ときに熱い議論をぶつけ合いながら、深蒸し煎茶の品質の向上を目指しています。
「茶摘みの時期には朝5時から11時頃まで畑に出ずっぱりです。摘み取りの後は工場で製茶工程へ。忙しいときは夜勤もありますね」と谷口さん。繁忙期は組合員でローテーションを組み、24時間フル稼働します。
3.五感全てをフル活用!茶葉に旨味を閉じ込める「深蒸し」製法。
谷口さんに、深蒸し煎茶づくりで最も難しい工程を聞いてみました。
「やはり“蒸し”の工程ですね。蒸し具合によって、お茶の味は変化します。茶葉の状態やその日の天候を見極めながら五感をフルに活用して、ベストな蒸し具合を探ります」機械化が進んだとはいえ、大切な部分は人の五感に頼らないとおいしいお茶ができないと話します。
茶葉を蒸した後、揉みと乾燥の工程を経て、できあがるのは「荒茶(あらちゃ)」と呼ばれる、茎や粉も混じった仕分け前のお茶。荒茶は茶市場に運びこむ前に谷口さんや茶農家さんだけが楽しむことができる流通前のお茶です。
「仕上げ加工されて市販されているお茶はもちろんおいしいのですが、できたての荒茶の味もワイルドでおすすめですよ」と谷口さん。「今年のお茶のできは特にいい」と話してくれました。
荒茶は、市場に出回ることが少なく、谷口さんたちがつくるお茶を求めて直接問合せがあるほど、隠れた人気があります。野趣あふれる風味の中に、谷口さんたちの顔が見える特別な深蒸し煎茶の「荒茶」をぜひ味わってみてください。
4.まとめ
約100年前からお茶産地として知られる、京都府唯一の「むら」南山城村。美味しいお茶づくりに適した自然環境のもと、代々茶農家を営んできた人々が集まり、切磋琢磨して茶づくりに励むのが「田山南部共同製茶組合」です。
組合長の谷口さん、副組合長の仲東さん、営業部長の吉岡さんは世代が違えども、茶づくりにかける情熱は同じで、情報交換をしながら深蒸し煎茶の品質向上を目指します。製茶工程の中でも一番難しいのは「蒸し」の工程。茶葉の状態やその日の天候を見極めながら、五感をフル活用してベストな蒸し具合を見極めます。こうしてできた「荒茶」は、茎や粉も混じった仕分け前のお茶。
谷口さんたちが丹精を込めてつくった野趣あふれる風味は、隠れた人気があります。特別な深蒸し煎茶の「荒茶」はここでしか味わえない逸品です。