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日本茶インストラクターが教える!茎茶、粉茶、芽茶の新しい淹れ方

2024.05.01

 
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緑茶を淹れるの画像

茎茶や粉茶、芽茶を急須でおいしく淹れる方法をご存知でしょうか? 琵琶湖近くでカフェを営む日本茶インストラクターの遠藤直子さんに、茶袋に記された基本の淹れ方だけじゃない、お湯の温度や抽出時間を変えて、香りを引き出す淹れ方を教えてもらいました。

目次

日本茶インストラクター遠藤直子さん

  

  遠藤直子さんの画像

 

静岡県出身で、幼い頃からお茶に親しんできた。パティシエ兼日本茶インストラクターとして、知識や味覚のセンスを活かし、琵琶湖近くでカフェ「クール・ア・クール」を営む。店では本場・パリ仕込みの天然酵母パンやスイーツを、おいしいお茶やコーヒーとともに楽しめる。

クール・ア・クール

【住所】滋賀県守山市木浜町3600-195
【電話】077-598-0148
【営業時間】喫茶 9:00~17:00 テイクアウト 9:00~18:00
【定休日】月曜・火曜(年末年始など不定休あり)
【HP】https://www.cafe-coeur-a-coeur.com

1.日本茶インストラクターとは?

遠藤さんがお茶を淹れるの画像

日本茶インストラクターは、日本茶に関するあらゆる知識や技術を持ち、一般の人々にお茶の淹れ方などを指導することができる、NPO法人日本茶インストラクター協会が認定する資格です。

 

主な活動内容は、日本茶教室の開催や学校・カルチャースクール等各種講習会講師、日本茶カフェのプロデュース、通信教育の添削講師、日本茶アドバイザーの育成・指導など。

認定試験では、全受験者の3割ほどしか合格しない、難関の資格となっています。

2.茎茶、粉茶、芽茶ってどんなお茶?

粉茶、茎茶、芽茶の出物の画像

茎茶、粉茶、芽茶ってどんなお茶か知っていますか? お茶の製造工程でわずかに得られる茎や芽、粉を集めたお茶のことです。

  • 【茎茶】
    新芽の茎だけを集めたお茶で、「棒茶」や「かりがね」とも呼ばれる。独特のさわやかな香りと甘みを持つ。
  • 【粉茶】
    ふるいにかけて選別された細かい粉だけを集めたお茶。濃厚でしっかりとした味わいが特長。
  • 【芽茶】
    新芽の先の細い部分だけを集めたお茶。お茶の旨みがたっぷりと凝縮された濃い味わい。

これらのお茶を総称して出物(でもの)と呼びます。

3.基本のお茶の淹れ方と応用方法

出物にはそれぞれに基本となる淹れ方がありますが、日本茶インストラクターの遠藤直子さんに、茶袋の記載にこだわらない淹れ方を聞いてみました。

「出物の淹れ方は、どんな茶種の出物なのかによって変わります。今回使用するのは、玉露とかぶせ茶の出物の中でも質の高いもの。その魅力を存分に活かせる淹れ方を考えました」と遠藤さん。工夫してさまざまな淹れ方を提案してくれました。

ご紹介する淹れ方はすべて、質の高い玉露とかぶせ茶の出物を使った、1煎目の分量・温度・浸出時間です。これは一案なので、自分の好きな味を探してアレンジするのもよいでしょう。

❶清涼感のある茎茶を水出しや冷茶にアレンジ!

すっきりとした清涼感が特長の茎茶は、渋みが少なくほのかな甘みのあるお茶です。基本の淹れ方のほかに、水出し茶や冷茶などにアレンジすると、さらに甘みが際立つのでおすすめ。

茎茶のアレンジ案の画像

※アレンジ案はすべて1人分の分量です。2煎目以降は、温度を上げて、味の変化を楽しんでください。

❷旨みが凝縮された粉茶は、煎茶風に淹れてもおいしい

細かい茶葉にお茶の成分や旨みが凝縮された粉茶は、手早く淹れられるのが特長。ですが、茶葉の量を少なめにして、あえてじっくりと抽出することで、煎茶のように楽しむこともできます。

粉茶のアレンジ案の画像

※アレンジ案はすべて1人分の分量です。2煎目以降は、温度を上げて、味の変化を楽しんでください。

❸まろやかな芽茶は、玉露風にして楽しもう!

勾玉(まがたま)のように丸まった形状の芽茶には、濃厚でまろやかな旨みが詰まっています。低い温度のお湯で、じっくり時間をかけて抽出することで、茶葉の旨みがより鮮明に味わうことができます。

茎茶のアレンジ案の画像

※アレンジ案はすべて1人分の分量です。2煎目以降は、温度を上げて、味の変化を楽しんでください。

「お茶には推奨される淹れ方がありますが、『それしかない』ということはありません。おいしいと感じる淹れ方は十人十色。楽しみ方は無限大です」と遠藤さん。

基本の淹れ方のみならず、アレンジして楽しむ方法にも挑戦してみてくださいね。

4.出物をもっと楽しむお菓子の合せ方

 

「1煎目はお茶だけを飲んで、まずはお茶の風味をしっかり味わっていただきたいです」と遠藤さん。2煎目以降におすすめのスイーツとの組み合せをご紹介します。

❶茎茶には濃厚な生チョコがピッタリ

生チョコトーストと茎茶の画像

冷たく淹れた茎茶に合せたのは「生チョコトースト」のビターと抹茶です。甘さは控えめながらも濃厚な生チョコと、清涼感のある茎茶が口の中で絶妙にマッチします。風味が軽めのお菓子でも、強めのお菓子でも合うのが茎茶のよいところ。

❷粉茶には生クリームやケーキがおすすめ

シャインマスカットのショートケーキと粉茶の画像

お湯の温度を高くして煎茶風に淹れた粉茶には、爽やかな「シャインマスカットのショートケーキ」を合せました。濃いめの粉茶で口の中をさっぱりと。ケーキの中の隠れたブルーベリーもほどよいアクセントになります。ほかには、大福を合せるのもおすすめです。

❸芽茶には軽めの焼き菓子を合せよう

焼き菓子と芽茶の画像

濃厚な玉露の芽茶には後味がスッと引くスイーツが特に合います。今回は、フィナンシェ、バニラサブレ、フィグなどの「焼き菓子」を合せました。プレーンな焼き菓子がお茶の風味を引き立てます。軽いパイなどもよく合います。

5.まとめ

お茶に関するあらゆる技術や知識を持つ「日本茶インストラクター」。

今回、そんな日本茶インストラクターの資格を持ち、パティシエとしても活躍する遠藤さんに、茎茶、粉茶、芽茶の楽しみ方を教えていただきました。

製茶する工程で分けられる茶葉の「茎」「粉」「芽」だけを集めたお茶は、総称して「出物」と呼ばれ、それぞれ独自の味や香りを持ちます。

「お茶には推奨される淹れ方がありますが、『それしかない』ということはありません」と遠藤さんが言うように、基本の淹れ方のみならず、あえて冷茶風や玉露風にアレンジして楽しむ方法にも、目から鱗でした。

また、それぞれのお茶に合せるスイーツも、お茶とお菓子に精通した遠藤さんが教えてくれると納得です。

ご紹介した淹れ方に限らず、ぜひ自分好みの味を探して、奥深いお茶の世界を楽しんでみてくださいね。


この記事で取り上げた商品

※5月から6月にご注文いただくと、新茶でのお届けとなります。

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