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夏こそ熱いお茶で水分補給!メリットとおすすめのお茶の種類

>2023.06.01

 
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暑くなる夏は、つい冷たい飲み物を飲んでしまいがち。でも、水分補給や冷え対策には、実は熱いお茶がいいんです!しかも、熱いお茶だからこそ得られるメリットもたくさん。医師と日本茶インストラクターに、夏に熱いお茶を飲むといい4つのメリットをお聞きしました。

熱いお茶と急須の写真

目次

1.夏に熱いお茶を飲む4つのメリット

暑い夏を元気に過ごすために、熱いお茶をすすめる4つのメリットをご紹介します。お茶のパワーで健康的な毎日を!

メリット❶こまめな水分補給にいい!

熱いお茶を飲む女性

熱いお茶はこまめな水分補給に最適。体に負担をかけません。

人間のからだは、1日あたり成人で体重1kgにつき、40〜50㎖の水分が必要とされています。水分にはいろいろな働きがあり、血液循環とともに栄養をからだの隅々まで運ぶ一方で、体内の余分な老廃物を排出する機能もあります。

そのため、からだに取り入れた水分とほぼ同量が、汗や排泄などで体外に排出されます。失った水分は、速やかに補う必要があります。特に夏場は汗をよくかくので、水分が体外に出ていきやすく、こまめな水分補給が必要となります。

では、どのように水分補給をすればいいのでしょうか。

大人も子どもも、食事などで自然に摂取される水分を除いて、1日に約1.5ℓの水分が必要といわれています。

ただし、急に過度な量の水分摂取は、からだに負担をかけるので、避けるようにしましょう。

起床時、朝食、昼食、ティータイム、夕食、お風呂の後、そして寝る前など、1日7〜8回に分けて、コップ1杯、おおよそ200㎖の水分量を目安に飲むことをおすすめします。このとき、冷たい飲み物ではなく、できれば熱いお茶を飲むことを心がけたいものです。

冷たい飲み物だと喉ごしがよく、つい、飲み過ぎてしまいがちです。それを防ぐためにも熱いお茶をゆっくり飲んで水分補給をしてはいかがでしょう。

メリット❷冷え予防にいい!

夏の冷えたからだ

冷房などによる夏の冷え予防にぴったり。

夏はクーラーなどで心地よく涼しさを感じているかもしれませんが、意外にからだが冷えています。さらに、喉が渇いたからといって冷たい飲み物をがぶ飲みしやすく、それが冷えを引き起こします。

冷えは万病の元といわれます。たとえば胃腸が冷えると消化機能が落ちて、下痢や便秘の原因になったり、抵抗力を弱めてしまい、風邪などを引きやすくなったります。さらに、血行障害やむくみを引き起こしたり、頭痛や腰痛持ちの人は、痛みが強まったりもします。また、寝る前に水分を摂りすぎると夜間のトイレの回数が増えて、安眠を妨げます。

ここでいう熱いお茶とは「適度に温かいお茶」を指します。温かい飲み物は、お腹の冷えを防いで胃腸を活性化させ、全身の血行を促進させます。長引くからだのつかれや不調も、冷たい飲み物を温かい飲み物に変えることで改善することもあります。

熱いお茶で夏の冷えたからだを温めて、疲労を回復させ、今年の夏を元気に過ごしてください。

メリット❸清々しい香りに癒やされる!

すっきりとした爽やかな香りの若蒸し煎茶

夏のつかれたからだを、豊かな香りでリフレッシュできます。

暑さでぐったりつかれやすい夏に爽やかな日本茶の香りを感じると、心がほっとする方も多いのではないでしょうか。清々しい香り、芳ばしい香りと、茶種によってさまざまな香りがあります。茶葉には600ほどの香味成分が含まれており、より強く香りを楽しむなら、熱いお湯で淹れたお茶を楽しむのがおすすめです。

お茶をおいしく淹れるポイントはいろいろありますが、お湯の温度もその1つです。

ほうじ茶や玄米茶のような突き抜ける芳ばしさは、熱々の熱湯で淹れるからこそ際立ちます。90度の熱湯を急須に注いで、風味を一気に引き出します。

この時季におすすめなのは若蒸し煎茶です。製茶する際の蒸し時間が短いため、淹れたときのすっきりとした爽やかな香りが特長です。若蒸し煎茶をおいしく淹れるには、70度の湯温で淹れるのが最適です。お湯を70度にするには、沸騰させたお湯を急須に入れ、そのお湯を湯呑に移します。しばらく待って、その湯呑のお湯を再び急須に注いで1分ほど待つと、おいしいお茶が淹れられます。清々しい香りと茶の旨みを味わうのにぴったりです。

そして、お茶の香りを楽しむには、淹れたてが一番です。暑い夏も、熱いお茶で心癒やされる香りを楽しんでください。

メリット❹カテキンを効率よく摂れる!

高温なほどカテキンが溶け出すことを示した図

出典:『茶業研究報告』(日本茶葉技術協会発行)
第37号(1972)72ページ
「浸出条件によるタンニン(カテキン)の溶出割合(浸出時間4分)」参照

健康をサポートする成分・カテキンは、夏も積極的に摂りたい成分です。
お茶にはカテキンやアミノ酸をはじめ、さまざまな成分が含まれていますが、お湯の温度によって浸出する成分が変わってくるため、お茶の健康成分を引き出すには、それにふさわしいお湯の温度で淹れる必要があるのです。

日本茶の主成分である緑茶カテキンは、お茶の水溶性成分ではもっとも含有量が多い成分です。その有用性についても研究がすすみ、健康パワーで注目を集めています。緑茶カテキンを多く抽出するなら、高温のお湯で淹れるのがいいでしょう。また、カテキンはビタミンCを熱から守る作用があるので、煎茶に含まれるビタミンCを熱いお茶でも摂ることができます。

カテキンはポリフェノールの一種で、カテキンのなかにもさまざまな種類がありますが、注目したいのは、エピガロカテキンガレートという成分。エピガロカテキンガレートは、水や低い温度ではあまり浸出されず、湯温が高くなればなるほど溶け出しやすい性質をもっています。そのため、高い湯温で淹れるほうがカテキンをより効率的に摂れるのです。80度以上の温度で淹れるのが、健康のためにはおすすめです。

2.夏におすすめのお茶の種類

お茶が好きで「夏もたくさん飲みたい」と思っている方に、特におすすめのお茶を3つご紹介します。

若蒸し煎茶

すっきりと爽やかな香りが楽しめる若蒸し煎茶は、暑い夏にぴったり。清々しい香りは、夏の暑さを和らげてくれます。お湯を注いだときに広がる清涼感のある香りと、お茶の旨みをお楽しみください。

玄米茶

お茶の豊かな風味に、炒り米の芳ばしさをプラスした玄米茶。さっぱりとしていて夏でも飲みやすく、かぐわしい香りが特長です。玄米茶の豊かな香りを楽しむなら、熱湯で淹れるのがおすすめ。90度の熱湯で淹れ、香りを引き出します。

ほうじ茶

茶葉を焙じてつくるほうじ茶は、ほっと落ち着く香りで、夏のつかれた気分を癒やしてくれます。「ピラジン」と呼ばれるほうじ茶の香り成分でリラックス。ビタミンCも豊富で、夏の水分補給におすすめです。

3.まとめ

おいしくて健康にいい熱いお茶を飲んで、毎日を元気に過ごしてください。暑さに負けそうな夏の日々も、熱いお茶のパワーを上手に取り入れて、健康的に乗り切りましょう。


  

この記事で取り上げた商品

※5月から6月にご注文いただくと、新茶でのお届けとなります。

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