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冷茶の作り方、決定版!煎茶・玄米・ほうじ茶…茶種別のコツを紹介

2022.07.01

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お茶の写真

暑い日に飲みたい冷茶。煎茶と呼ばれる緑茶、玄米茶やほうじ茶、玉露、抹茶。おいしく冷たいお茶を淹れるにはコツがあるんです! おいしい冷茶の淹れ方を、茶種別に『月刊茶の間』編集部がご紹介します。

冷茶の基本の作り方は「水出し」「氷出し」「急冷」の3つ

ガラスの器に入った冷茶は目にも涼やか。夏のおもてなしに大変喜ばれるものです。「日本茶」と聞くと、熱いお茶を連想する人も多いでしょうが、意外と知られていないのが、冷たいお茶の作り方です。

冷茶の基本の作り方には大きく分けて、「水出し」「氷出し」「急冷」の3つがあります。手順とともにご紹介しましょう。

水出し

「水出し」で作る冷茶 茶葉に水を注いで、一晩冷蔵庫に置いておくことで、冷茶を作ることができます。
【ステップ1】1リットルの水に対して10〜20gの茶葉を準備します。この量が基本ですが、お好みで茶葉の量を増やしてみてください。より濃い味の冷茶が楽しめます。
【ステップ2】茶葉に水を注いで、5〜6時間冷蔵庫にいれて置きます。お茶の種類によっては早く抽出されるものもあります。

氷出し

「氷出し」で作る冷茶 茶葉の上に氷を置いて、じんわりと溶ける氷で冷茶を作ることができます。
【ステップ1】ポットに4g〜8gの茶葉を入れて、適量の氷を乗せます。
【ステップ2】室内において氷が溶けるのを待ってもいいですし、ひとばん冷蔵庫に入れてもおいしい冷茶ができあがります。

急冷

「急冷」で作る冷茶 急須を使ってお湯で淹れたあたたかいお茶を、氷の入ったグラスに注いで急速に冷やし、冷茶を作る方法です。「水出し」「氷出し」よりも早く抽出できます。
【ステップ1】150mlのお湯に対して茶葉は8g使うのが基本ですが、冷茶は濃くいれたほうがおいしいもの。12g程度に茶葉の量を増やしましょう。
【ステップ2】80℃に冷ましたお湯で、1分間お茶を抽出します。基本の入れ方を参照しましょう。
【ステップ3】グラスに氷をたっぷり入れて、【ステップ2】で作った熱いお茶を注ぎます。氷が溶けることで一気に冷やすことができます。

おいしい冷茶をつくるコツは「温度」と、そして。

実は、同じ種類のお茶でも、その淹れ方によって、味わいやうまみ成分の種類が変わってくるのです。ポイントは温度です。
茶葉は、淹れる水の温度が低くても、旨み成分であるテアニンが抽出されます。一方で、ポリフェノールの一種で健康成分としての期待があるカテキンは高い温度で時間をかけないと出にくい成分であるという特徴があります。一方、カフェインは高い温度で抽出しやすい成分です。

「水出し」は水温(冷蔵庫内なら2〜6℃ぐらいの設定ですが、ドアポケットに入れる場合9℃ぐらいになることが多いでしょう。冷蔵庫に入れずに部屋に置いておくならその日の室温になります)で抽出することができます。
一方で、「氷出し」は氷が溶ける温度ですから0℃前後になります。
さらに、「急冷」は湯冷しをしてから淹れることをおすすめしますので、80℃前後です。
そういった温度と茶葉の相性を踏まえることが、冷茶を作る上で大切になってきます。

3つの冷茶の入れ方、そのポイントは次の通り。

  • 「水出し」で冷茶を作るのは、手軽さが魅力!
  • 「氷出し」で冷茶を作ると、驚くほど甘みが出る!
  • お茶を 「急冷」すると、早くできて渋みのある味わいに

また、おいしくなるコツをもうひとつお教えします。それは、水です。水出しに使う水、または凍らせる氷は、水道水ではなく、カルキ臭が残らないようにいちど沸騰させたものがよいでしょう。市販の軟水や氷でもかまいません。
そういった細やかな配慮が、おいしい冷茶をいれることにつながります。

それでは次の項から、温度によって抽出される成分の違いの特徴を踏まえて、茶種に応じた冷茶をご紹介します。

煎茶で冷茶を作るなら、「水出し」と「急冷」がおすすめ

「水出し」した煎茶の写真

急激に冷やして淹れた「急冷」と、じっくり時間をかけた「水出し」の煎茶。

いわゆる緑茶と呼ばれ、日常的に飲まれることの多い煎茶は、渋みと旨みのバランスのよいお茶です。そのため、同じ煎茶でも、抽出の仕方で色や味は大きく変わってきます。煎茶の旨みを引き出す、おすすめの冷茶の作り方は2つ。

まずは「水出し」。茶葉は、淹れる水の温度が低いと、旨み成分であるテアニンが抽出されます。じっくりと時間をかけて淹れた水出しの煎茶は、まろやかな旨みと涼やかな色が印象的。飲み慣れたいつもの緑茶の新しい表情にはきっと誰もがおどろくでしょう。やり方は簡単、水に茶葉を入れて泳がせるだけ。ただ、抽出するのに5〜6時間ほどかかるので、夜のうちに作って冷蔵庫に入れておけば、翌朝にはおいしい冷茶が完成します。茶葉が完全に開いていない場合は、まだ抽出ができていないので、時間をおきましょう。

次に「急冷」です。急須を使って湯冷ししたお湯で淹れたお茶を、氷の入ったグラスに注いだもの。お湯で抽出すると爽やかな香りと渋み成分のカテキンとカフェインが引き立ちます。そのため、しっかりとした渋みを味わいたい人におすすめの味わいになるのです。氷でいっきに冷やすので、少し茶葉を多めに入れて濃いめに抽出します。「水出し」と比較して時間がかからないので、すぐに飲みたい時におすすめです。

玉露で冷茶を作るなら、「氷出し」がおすすめ

「氷出し」した玉露の写真

じっくり、ゆっくりと溶け出す氷ににじみでる、贅沢な甘み。

独特のコクと深い甘みで高級茶として名高い「玉露」は、日に当てずに栽培されるのが特徴です。そのため、玉露には低い温度で抽出されるテアニンがたっぷり含まれていることで知られます。そんな玉露にはなんといっても「氷出し」がおすすめです。氷出しは、急須やポットにのなかに水で湿らせた茶葉の上に、たっぷりの氷を置いてあとは待つだけ。溶け出した氷水で抽出します。水出しよりさらに温度が低い氷出しにすることで、玉露がもつ甘み成分を最大限に引き出してくれます。
溶けた氷でゆっくりじっくり、時間をかけて淹れる方法なので、玉露の甘みが際立ちます。一滴一滴に甘みが凝縮された濃厚な出汁のような味わいの冷茶は、まさに最高の贅沢。きっと冷茶のイメージが一変するでしょう。

ほうじ茶で冷茶を作るなら、「水出し」がおすすめ

「水出し」したほうじ茶の写真

褐色のお茶の色に思わず喉が鳴る一杯。

食事をしながら飲むお茶として親しまれている「ほうじ茶」。その名の通り、茶葉を焙じて作られる茶葉で、香ばしさはもちろん、カフェインが少なめなのが特徴です。その香ばしさからも人気の、今、注目を集めている茶葉です。

そんなほうじ茶は、「水出し」で淹れると、その特徴である豊かな香りはそのままに、すっきりとした味わいになります。低温の水で時間をかけてじっくり茶葉を開くので、渋みが抑えられ、たっぷりと飲むことができます。
暑い日に渇いた喉を癒してくれる爽やかな冷茶が楽しめます。

玄米茶で冷茶を作るなら、「急冷」「水出し」がおすすめ

「急冷」「水出し」した玄米茶の写真

温かいイメージの強い玄米茶も、冷たくおいしく。

緑色の茶葉の中に「かた」と呼ばれる炒り米がブレンドされているのが特徴的な玄米茶。緑茶だけでなく、抹茶をブレンドした玄米茶は、色が鮮やかでかつ甘みがあり、ファンが多いお茶です。炒った米が香ばしい玄米茶は、冷茶にしてもそのおいしさは、もちろん健在です。

玄米茶で作る冷茶は、「急冷」「水出し」がいいでしょう。
熱々のお湯で抽出して氷で急激に冷やす、「急冷」の淹れ方でつくる冷茶はお湯を注いだ瞬間、ふんわりと広がる玄米の豊かな香ばしさと旨みが生きています。急激に冷やしているので、玄米の香りはそのまま、冷たいお茶が楽しめます。
また、玄米茶は「水出し」で冷茶にしてもおいしいものです。緑茶の甘みが際立って、「急冷」とは違う表情でいただけます。

抹茶で冷茶を作るなら、お湯で立てて氷を浮かべる

氷が浮かんだ抹茶の写真

クリーミーな緑の泡の中に浮かぶ氷が涼しげ。

その濃厚な味わいはもちろん、茶葉の健康成分がそのまま摂れるとスーパーフードとして人気の「抹茶」。抹茶も簡単に冷たく涼やかに、冷茶としていただけます。

抹茶は、抽出は不要です。ぬるめのお湯で点てた抹茶に 「氷」を浮かべるだけ。いままでいろいろ煎茶でのいれかたを紹介してきましたが、もしかしたら抹茶を使うのが、一番早くて簡単な冷茶の作り方かもしれません。鮮やかな抹茶の緑と氷が、目にも涼を届けてくれます。暑い日のお客様に、さっと冷たい抹茶を冷茶としてお出しすれば、とっても簡単なのに最高のおもてなしに。また、生クリームを乗せて洋風にアレンジしても喜ばれます
お茶時間の新定番に、冷茶にして抹茶はいかがですか。


まとめ お茶の種類別と冷茶の作り方

なじみ深い日常的な煎茶やほうじ茶、高級な玉露に話題の抹茶など、「日本茶」の特徴はさまざま。家にある茶葉も冷茶にすることによって、またいつもと違った味わいが楽しめます。

  • 煎茶 甘みを引き出すには「水出し」、渋みを楽しみたいときは「急冷」がおすすめ。
  • 玉露 一滴ずつに甘みが凝縮される「氷出し」は極上の味。
  • ほうじ茶 「水出し」で淹れて渋みを抑えてすっきりと。
  • 玄米茶 「急冷」「水出し」で特徴的な香りを活かした淹れ方に。
  • 抹茶 お湯で点てて「氷」を浮かべれば、ハイセンスなおもてなしに。

暑い日こそ、ちょっとひと手間かけて丁寧に淹れた冷茶がうれしいものです。冷たいお茶で、涼やかに過ごしてみませんか?

お茶に向き合って40年、『月刊茶の間』編集部

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