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冷たい日本茶の作り方|水出し・氷出し・ロックで楽しむ
2023.07.01
「日本茶」と聞くと、あたたかいお茶を想像する人も多いはず。急須で淹れる方法は知っていても、意外と知られていないのが、冷たいお茶の作り方です。煎茶や玉露はもちろん、玄米茶やほうじ茶の冷たいお茶の淹れ方をご紹介。
実は同じ種類のお茶でも、水出しや氷出しなど、淹れ方によって味わいや旨み成分の種類が変わってくるのです。ガラスの器に入った「冷茶」は目にも涼やか。来客時のおもてなしにも最適です。いつものお茶がもっとおいしくなる冷茶の淹れ方をお教えします。
目次
1.水出し緑茶の作り方
おいしい水出し緑茶のレシピ
【用意するもの】
- 茶葉 5gに対して、水 100ml
- 容器(ボトル、冷水ポットなど)
【作り方】
容器に茶葉を入れ、水を注ぎ冷蔵庫に入れて約6時間ほど待てばできあがり。
水出し緑茶におすすめの茶葉の種類
水出し緑茶はどんな茶葉でもおすすめですが、よりおいしく楽しめる茶葉は「煎茶」です。
日常的に飲まれることの多い「煎茶」は、渋みと旨みのバランスのよいお茶で、淹れる水の温度が低ければ低いほど、旨み成分であるテアニンが抽出されます。じっくりと時間をかけて淹れた水出しの煎茶は、まろやかな旨みと涼やかな色が印象的。飲み慣れたいつもの煎茶が甘くてまろやかな高級茶に変身します。
また、茶葉が完全に開き切るまでは、水を注ぎ足せば何度でも楽しめるのも、うれしいポイントです。
少し珍しい冷茶を楽しみたい人には 「ほうじ茶」がおすすめ。あたたかくてほっこりしながら飲むイメージが強いですが、実は水出しで淹れれば格別なおいしさに。
ほうじ茶は、その名の通り、茶葉を焙じて作られるお茶でカフェインが少なく、胃腸の弱い人や老若男女から人気で再注目を浴びているお茶です。
そんなほうじ茶は、水出しで淹れるとその特徴である豊かな香りはそのままに、すっきりとした味わいに。低温の水で時間をかけてじっくり茶葉を開いているので、渋みが抑えられ、たっぷりと飲むことができます。暑い日に渇いた喉を癒してくれる爽やかな一杯が楽しめます。
2.高級なお茶は、氷出しでじっくり時間をかけて抽出
「氷出し」と言われ、水で湿らせた茶葉の上に、たっぷりの氷を置いてあとは待つだけの淹れ方です。この溶け出した氷水でお茶を抽出します。水出しよりさらに温度が低い氷出しで淹れることで、甘み成分が最大限に引き出されるのです。
特に、日本茶の中でも、高級茶として名高い「玉露」はこの「氷出し」がおすすめです。溶けた氷でゆっくりじっくり時間をかけて淹れられ、一滴一滴に甘みが凝縮されます。その濃厚な出汁のような味わいはまさに最高の贅沢。カラン、と氷の溶ける涼しい音に耳を傾ける時間も極上です。
3.お茶の香りを楽しみたいなら、ロックもおすすめ
お茶の豊かな香りを楽しみたいなら「ロック」の淹れ方がよいでしょう。ロックとは、急須を使ってお湯で淹れた熱いお茶を、氷の入ったグラスに直接注いだものを言います。
ロックに向いている茶葉の種類は「煎茶」です。煎茶はお湯で抽出すると爽やかな香りと渋み成分のカテキンが引き立ちます。そのため、お湯で淹れて急激に冷やすロックだと、普段のあたたかい煎茶の味わいに近い冷茶が楽しめます。氷でいっきに冷やすので、少し濃いめに抽出するのがポイントです。すぐに飲みたい時におすすめ!
元祖ブレンドティーともいえる「玄米茶」もロックでおいしい冷茶になります。緑色の茶葉の中に「かた」と呼ばれる炒り米がブレンドされているのが特徴です。炒った米の持つ香ばしさが魅力でファンの多い玄米茶は、あまり冷たいお茶では見かけませんが、冷茶にしてもそのおいしさは、もちろん健在です。
お湯を注いだ瞬間、ふんわりと広がる玄米の豊かな香ばしさと旨みを楽しみながら、ロックで急激に冷やせば玄米の香りはそのまま、冷たいお茶が楽しめます。
4.おもてなしには氷を浮かべて
健康食材として世界中から今注目を集めている「抹茶」も冷たく楽しみましょう。急須などにお湯を注いで抽出して淹れる他の種類のお茶とは異なり、茶筌で点てる淹れ方が特徴ですが、そんな抹茶も簡単に冷たく涼やかにいただけます。
お湯で点てた抹茶に 「氷」を浮かべたものを「冷抹茶」と呼びます。冷抹茶は、鮮やかな抹茶の緑と氷が目にも涼を届けてくれます。暑い日、お客様にさっと冷抹茶をお出しすれば、とても簡単なのに最高のおもてなしに。また、生クリームを乗せて洋風にアレンジしても。コーヒーや紅茶もよいですが、お茶時間の新定番に、冷抹茶はいかがですか。
5.まとめ
あたたかいイメージのある日本茶ですが、冷たいお茶にしてもおいしいもの。日本茶は淹れ方によって甘さが際立ったり、カテキン成分が抑えられたりと、いつもとは違った味わいを楽しめるのもポイントです。
冷たい日本茶を淹れる方法は、「水出し」「氷出し」「ロック」の3種類。茶葉の種類によって淹れ方を変えてみても良いでしょう。
暑い季節、見た目にも涼やかな冷たいお茶を手軽に味わいませんか。