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香り高い旬の新茶レシピ7選!茶葉でおばんざいからお菓子まで

2023.03.01

フレッシュな香りが楽しめる新茶は、料理の調味料としても活躍します。通常のお茶と比較して、新茶はなんともいえない繊細な芳香を放つ一方で、茶殻をそのまま賞味できるほどのフレッシュさが魅力です。

今回、緑茶好きの京都の料理人・DECOさんに、おいしい新茶のレシピを教えてもらいました。お肉料理からおばんざい、スイーツまで、おうちごはんにお茶や茶殻(出がらし茶葉)を取り入れてみませんか?

お茶を磨り潰す写真

おばんざい京室 DECOさん

[レシピ監修]おばんざい京室 DECOさん

京都で長年「おばんざい京室(きょうしつ)」を主宰するDECOさんは、毎日欠かさず飲むほど緑茶好き。旬を迎えた五月から楽しめる、フレッシュな新物の味わいは格別だと話します。そんなDECOさんに、新茶の茶葉または茶殻を使ったレシピを考案していただきました。

「まずはお茶を飲み、茶葉を食べて味わいを確認しながら、こんな料理に合いそうだなと想像してレシピを組み立てていきました。茶葉をすりつぶしたり、炒ったり。加工によって香りや味わいが変わるので、つくっているうちに、あれもやってみよう! といろいろなアイディアが浮かんできました。お茶はお料理の調味料としても面白いですね」とDECOさん。

今が旬の新茶の香りを活かすため、さっぱりとした鶏肉や、同じく香りのよい食材と合せると、思わぬ相乗効果が生まれました。食事のメイン料理からスイーツまで、DECOさんオリジナルの新茶料理にはお茶の楽しみが広がるアイディアがたくさん。ぜひ挑戦してみてください。

ジューシーな鶏肉の旨みを新茶の香りが包み込む

レシピ❶ 鶏むね肉のグリルチキン新茶風味

鶏むね肉のグリルチキン新茶風味

材料(4人前)

  • 鶏むね肉………………………………2枚
  • 添え野菜………………………………適量

A

  • 塩………………………………………小さじ2
  • 茶葉……………………………………8g
  • お茶漬けの素(わさび塩) …………8g
  • 黒胡椒 …………………………………適量

*お茶漬けの素からわさび塩(緑の粒々)だけを取り出しておく。
*お好みで七味唐辛子を加える。

つくり方

  1. Aを混ぜておき、鶏むね肉に揉み込み、30分ほどおく。
  2. グリルの網にホイルを敷き1を2枚並べて置き、5〜7分ほどこんがり色づくまで焼く。裏返して4〜5分ほど焼き、竹串をさしてみて、赤い汁が出てこなくなったら焼き上がり。
  3. お皿に添え野菜をおき、食べやすく切った2を盛り付ける。

鶏むね肉を茶葉に揉み込む

POINT

鶏むね肉に茶葉をしっかりと揉み込むとおいしくなる。

キノコの旨みと新茶の香りをさっぱり洋風仕てに

レシピ❷ キノコのグリル・緑茶マリネ

キノコのグリル・緑茶マリネ

材料(4人前)

  • 椎茸 …………………………4〜5枚
  • エリンギ……………………1袋
  • マイタケ ……………………1個
  • パプリカ(黄) ……………1/3
  • ピーマン ……………………1個
  • ミニトマト…………………2〜3個
  • オリーブ油 …………………適量

A

  • オリーブ油 …………………大さじ3
  • 酢 ……………………………大さじ1
  • 粒マスタード………………5g
  • 茶葉…………………………大さじ1/2
  • 塩 ……………………………少々
  • 黒胡椒………………………少々

つくり方

  1. 椎茸、エリンギ、マイタケは、石突を取り、洗ってから食べやすい大きさにカットする。パプリカ(黄)、ピーマンは一口大に切る。
  2. ボウルに1の野菜を入れ、オリーブ油を回しかけて馴染ませる。
  3. オーブントースターの受け皿にホイルを敷き2の野菜を並べ、あらかじめ1〜2分ほど温めておいたオーブントースターに入れ、7分ほど焼く。ミニトマトは、切って種を抜いておく。
  4. 茶葉は、軽く乾煎りしておく。別のボウルにAを入れよく混ぜてマリネ液をつくる。
  5. 3が焼けたらミニトマトと一緒に4のボウルに入れよく絡める。

茶葉を乾煎りする

POINT

茶葉が香り立つまでフライパンで乾煎りする。

ジューシーな鶏肉の旨みを新茶の香りが包み込む

レシピ❸ エノキと出がらし茶葉の佃煮

エノキと出がらし茶葉の佃煮

材料(4人前)

  • エノキ ………………………1束(大)
  • 出がらし茶葉 ………………7g

A

  • 酒 ……………………………50cc
  • 醤油…………………………40cc
  • 砂糖…………………………10g

つくり方

  1. 出がらし茶葉を皿に広げて入れ、電子レンジで加熱し水気を飛ばす(40秒×3回程度)。さらにフライパンで乾煎りする。
  2. エノキは、石突を除き、1/2か1/3に切る。
  3. 鍋にAを入れ、沸騰してきたら2のエノキを入れ、再び沸騰してきたら弱火にして、焦がさないようにときどき混ぜながらコトコトと煮込む。
  4. 汁がなくなる前に、出がらし茶葉を入れて、汁がなくなるまで煮込む。

出がらし茶葉を乾煎りする

POINT

出がらし茶葉を乾煎りし、水気を飛ばす。茶葉がフライパンにつかなくなったらOK。

もっちりとした食感に新茶とごま風味が絶品

レシピ❹ 新茶のごま豆腐

新茶のごま豆腐

材料(6-8人前)

  • 葛粉…………………50g
  • 練り胡麻 ……………65g
  • 茶葉…………………6g
  • 練りわさび…………適量
  • 水(常温)…………500cc

A

  • 出汁 …………………50cc
  • 酒……………………大さじ3
  • みりん ………………大さじ1
  • 薄口醤油 ……………大さじ1

B

  • 出汁…………………50cc
  • 酒……………………大さじ1/2
  • みりん ………………小さじ1
  • 薄口醤油 ……………大さじ1/2

つくり方

  1. ボウルに葛粉を入れて少しずつ水を加え、葛粉がほぼ溶けたら残りの水を入れる。そこに、Aをすべて加え、よく混ぜる。
  2. 別のボウルに練り胡麻を入れ、1の液を少しずつ加えて溶きのばす。これを何回か繰り返し、練り胡麻が溶けたら残りの1の液をすべて入れよく混ぜる。細かくすった茶葉を加えて混ぜる。
  3. 鍋に2を入れて火にかける。木べらを鍋底にくっつけ混ぜながら強めの中火で加熱する。手を止めずに、とろみがついてきたら手早く練るように混ぜる。全体がぷくぷくとしてきたら、少し練って火を止める。
  4. 流し缶を水で濡らす。3を流し入れ、あら熱を取り、冷蔵庫で冷やし固める。
  5. 食べやすい大きさにカットし、器に盛り付ける。Bを混ぜてつくった出汁醤油と練りわさびを添える。

液体を加える

POINT

一気に入れるとダマになりやすいので、少しずつ液体を加えながら混ぜる。

サクサクの衣から新茶の香りがいっぱいに広がる

レシピ❺ ちくわの磯辺揚げ新茶風

ちくわの磯辺揚げ新茶風

材料(2人前)

  • ちくわ …………………1本
  • 煮込ちくわ ……………1本
  • 椎茸 ……………………2個
  • 茄子 ……………………1本
  • 大葉 ……………………2枚
  • 揚げ油 …………………適量

A

  • 小麦粉…………………50g
  • マヨネーズ……………12g
  • 茶葉 ……………………7g
  • 冷水……………………65cc

B

  • 出汁 ……………………100cc
  • 酒 ………………………大さじ1/2
  • 砂糖 ……………………小さじ1/3
  • みりん…………………大さじ1/2
  • 薄口醤油 ………………小さじ1
  • 醤油 ……………………小さじ1/2

つくり方

  1. 野菜は水で洗う。茄子は縦半分に切りさらに横半分に切る。ヘタ側は約2cmを残して5mm幅の切り込みを入れ、水分を拭く。椎茸は、石突をとる。大葉は水気を切る。ちくわは縦半分に切る。煮込ちくわは縦半分に切り、横斜め切りにする。すべての材料に打ち粉(分量外)をする。
  2. 小麦粉と水を冷やしておく。茶葉は、軽くすり潰しておく。
  3. ボウルにAのマヨネーズを入れ、少しずつ冷水を加えてよく混ぜる。混ざったら小麦粉を加え、少し粉が残るくらいに軽く混ぜる。そこに、茶葉を加えて軽く混ぜる。1のちくわや野菜を入れて衣を付ける。
  4. 揚げ油をフライパンか鍋に入れ170℃に熱し、3のちくわや野菜を揚げる(一度に多く揚げすぎないよう注意)。揚げ上がりの目安は、お箸にジーンとした振動が伝わってくるまで。揚がったら、よく油を切り、塩(分量外)を軽く振る。
  5. Bを鍋に入れて軽く煮立たせ、天つゆをつくり、添える。

天ぷらの衣を混ぜる

POINT

天ぷらの衣は、混ぜすぎない方がおいしく揚がる。

まろやかなじゃがバターが新茶の風味を引き立てる

レシピ❻ 新茶のじゃがバター

新茶のじゃがバター

材料(2-3人前)

  • じゃがいも………………………2~3個
  • 茶葉………………………………5~7g
  • バター……………………………10~15g
  • 塩・胡椒…………………………適量

つくり方

  1. じゃがいもは洗って皮をむき、一口大に切る。鍋にひたひたの水を張り、じゃがいもを入れて、爪楊枝がスッと刺さるまで茹でる。
  2. 茶葉は、すり鉢できめ細やかにする。
  3. 1の湯だけを捨て、1〜2分炒って粉ふきいもにしてから、すりこぎなどでしっかり潰す。バターを加えてよく混ぜ、味をみてから塩・胡椒で調味し、茶葉を加えて混ぜる。

均一になるように茶葉を練り込む

POINT

全体に均一になるように、茶葉を練り込む。たっぷり入れると、よりお茶の風味が増す。

甘さ控えめで、新茶の風味が際立つ

レシピ❼ 緑茶のムース

緑茶のムース

材料(2人前)

  • 茶葉 ………………………………25g
  • 湯 …………………………………300ml
  • グラニュー糖……………………20g
  • 粉ゼラチン………………………4g
  • 生クリーム ………………………100ml

つくり方

  1. 小鍋に湯を沸かし、茶葉を加えて5分蒸らす。別の鍋に網でこしたお茶を入れ、グラニュー糖を加え混ぜて火にかけ、沸騰直前で火を止め、粉ゼラチンを加え、ゴムベラもしくは杓子で混ぜ、溶かす。
  2. 1を氷水にあてながら、あら熱を取る。
  3. ボウルに生クリームを入れて7分立てにする。飾り用に生クリームを20gほど分けておく。残りの生クリームを2に加えてなじませ、さらに泡立て器でふんわりと混ぜる。
  4. 3の液を器にわけて入れ、冷蔵庫で冷やし固める。固まったら飾り用の生クリームを絞ってのせ、粉末状にした茶葉(分量外)をふる。

お茶にグラニュー糖と粉ゼラチンを加えて混ぜる

POINT

濃いめに煮出したお茶にグラニュー糖と粉ゼラチンを加えて、ダマにならないようにしっかり混ぜる。

まとめ

数々の抹茶レシピはあれど、珍しいのが新茶に特化したレシピ。緑茶好きのDECOさんならではの、旬の新茶の特徴を活かしたレシピの紹介でした。
飲んでもよし、食べてもよし。新茶の魅力を新たに見つける、ユニークなレシピにぜひ挑戦してみてくださいね!


  

この記事で取り上げた商品

※5月から6月にご注文いただくと、新茶でのお届けとなります。