トップ > 015 緑茶のカテキン含有量はどれくらい?効率よく摂取して健康なからだづくりを

緑茶のカテキン含有量はどれくらい?効率よく摂取して健康なからだづくりを

2022.10.01

緑茶

健康に良いイメージがある茶カテキン。馴染みのある成分ですが、その働きやお茶との関わりについて知らない人も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、緑茶に豊富に含まれる健康成分「カテキン」の種類や効果、1日の推奨摂取量について解説します。カテキンの含有量や効率的に摂取する方法を知って、より健やかな毎日を送りましょう。

1.緑茶に含まれるカテキンの健康パワー

外敵に負けないからだづくりを心がける上で、今、注目を集めている緑茶に含まれる「カテキン」。その脅威の健康パワーをご紹介します。

❶カテキンとは

カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の渋みや苦みのもとになる成分です。

1929年に初めて結晶として分離されたカテキンは緑茶特有の成分で、緑茶に含まれているさまざまな成分の中で含有量が最も多く、85%程度がカテキン類によって占められています。

❷カテキンの種類

緑茶の茶葉の中を調べると、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピカテキンという形の違う4種類のカテキンが存在しています。

その4種類のカテキン含有量の割合は、エピガロカテキンガレートが約59.1%と一番多く、エピガロカテキンが約19.2%、エピカテキンガレートが約13.7%、エピカテキンが約6.4%含まれています。

❸カテキンの効果

含有量が最も多いエピガロカテキンガレートは、他の植物にはほとんど含まれていない緑茶特有の成分で、酸化から守る力が強く、その力は、ビタミンCの約7倍、ビタミンEの約14倍といわれています。

さらに健康維持や生活習慣対策にさまざまな働きを持っていることが解き明かされており、高い健康効果で注目されています。

2.緑茶のカテキン含有量

宇治田原製茶場が行なった検査結果では、緑茶のカテキン含有量は次のようになっています。

茶葉8gを熱湯150mLで60秒間浸出した液を測定
・深蒸し煎茶 399.6mg/100mL
・若蒸し煎茶 325.0mg/100mL

厚生労働省が発表している食事摂取基準では、カテキンの摂取目安量が設定されていませんが、カテキンの健康効果を得るためには日常的に飲むことがおすすめです。

3.緑茶カテキンを効率よく摂取する方法は?

カテキンの特長的な性質を知ることで、より効率よくカテキンを摂取できます。ここでは、その方法をご紹介します。

❶80度以上の湯温で抽出する

カテキンは、淹れる温度によって成分の溶出量が変わってきます。水や低い湯温ではあまり溶出されませんが、湯温が高くなればなるほど溶出しやすくなります。そのため、健康のことを考えると、80度以上の熱い湯温でじっくりと淹れる方が、カテキンをより多く摂取することができるのです。

緑茶カテキンの抽出量と湯温・浸出時間の
相関性を表すグラフ

緑茶カテキンの抽出量と湯温・浸出時間の相関性を表すグラフ

❷深蒸し茶を選ぶ

同じ緑茶でも「深蒸し茶」がカテキンを効率よく摂取できます。深蒸し茶は一般的な煎茶よりも長い時間をかけて蒸して仕上げます。蒸し時間が長いので、茶葉の組織がやわらかくなって崩れるため、茶葉が細かくなり、抽出性が高まります。そのため、通常の煎茶と比べてカテキンがより多く溶け出すのです。

茶種による緑茶カテキンの抽出量を
比較したグラフ

茶種による緑茶カテキンの抽出量を比較したグラフ

4.カテキンの健康効果維持の合言葉は「1日5杯」

カテキンの健康パワーを期待するには、一度だけ緑茶を飲めばいいというものではありません。飲んだカテキンが血中に吸収される量はだいたい2〜3%なのですが、1時間半後をピークにその量は減っていき、最後は無くなってしまいます。

ですから、カテキンの健康効果を維持できるように、一度にたくさんの量を飲むのではなく、1日5杯ほどを2時間おきくらいにこまめに飲むのがおすすめです。

緑茶たち

5.まとめ

緑茶特有の成分であるエピガロカテキンガレートをはじめ、緑茶の茶葉中に含まれるカテキンには、さまざまな健康効果を期待できます。毎日の生活の中で、80度以上の湯温で淹れた熱々の深蒸し茶を1日5杯、こまめに茶葉を入れ替えながら、継続して飲む習慣を心がけてください。

そしてカテキンパワーを味方につけて、外敵に負けない元気なからだをつくり、イキイキ健康な毎日を過ごしましょう!

緑茶たち


  

この記事で取り上げた商品