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お茶屋のプロが教える急須の選び方とおすすめ商品5選

2023.09.01

急須はおいしいお茶を飲むのに欠かせない道具ですが、どういった基準で選んだらよいのか悩んでいませんか?

そんな方にお茶屋のプロがおすすめする、失敗しない急須の選び方を教えます。デザインや機能性はもちろん、有名ブランドとのコラボや手ざわり、色などテーマごとにイチオシの急須5点を紹介。人気の常滑焼や南部鉄器など、ほっとひと息つく毎日のために最適な急須をご提案します。

急須の画像

1.急須の失敗しない選び方

おいしいお茶を淹れるのに必要な「急須」。日常的に使うものだからこそ、よりよい物を選びたいですよね。急須の失敗しない選び方を4つの項目からご紹介します。自分にあった使い勝手のよい急須を見つけてください。

持ち手の位置

急須は一般的に、本体の横に筒状の持ち手がついている「横手型」が多いです。注ぎ口に対して約90度についているのが多く、これはお茶を注ぐときにもっとも淹れやすい角度なのです。他にもヤカンのように上についている「上手型」は一度にたくさん淹れるのに適しており、ポットのように後ろについた「後手型」は利き手関係なく使えます。

毎日使う急須だからこそ、使いやすいものを選びましょう。

網の種類

急須の中に張られている網。おいしくお茶を淹れるために不可欠なこちらもさまざまな種類があることをご存知ですか。急須の内側全体にぐるりと張られたステンレス製の網のものを「帯網(おびあみ)」といい、目詰まりしにくく、急須全体からお茶が抽出できるのでおすすめです。

急須本体とつながっておらず取り外せるものは「かご網」といってお手入れが簡単。

注ぎ口を覆うように網が張られているものは「平網」といって、お茶が注ぎやすくてもっとも一般的な急須の網です。

容量

急須でお茶を淹れる際は一度に飲み切れる量を淹れることをおすすめします。お湯を入れたままでは茶葉が開きすぎておいしくなくなってしまいます。

そのため、急須の容量も例えば一人暮らしなら1人〜1.5人分ほど、だいたい100〜200mlほどの容量の小ぶりのものを、5、6名と大人数分を一度に淹れるなら大振りの容量約500〜600mlの急須を選ぶとよいでしょう。

素材

急須でもっとも多く出回っているのは、陶器製の急須です。陶器の素材は土です。陶芸の産地によって古くから使われている土にはそれぞれ特長があり、それらの特性によってお茶の味わいが変わるという説があります。例えば急須の名産地・常滑焼の代名詞である朱泥はまろやかな味わいに。

また、南部鉄器は文字通り鉄製のため、お湯に鉄分が溶け込むとされています。

他にもガラス製や樹脂製など、さまざまな素材の急須があるので自分の好みやライフスタイルにあったものを選びましょう。

2.暮らしを豊かに。お茶屋のプロおすすめの急須5種

急須選びはプロにおまかせを! おいしいお茶を届けるお茶屋が選んだとっておきの急須を5点ご紹介します。

おいしいお茶が淹れられる機能性はもちろん、デザインや形、色など、見た目にもこだわった本気のセレクトです。素敵な急須で毎日のお茶時間をもっと楽しくお過ごしください。

❶SOU・SOU急須

SOU・SOU急須の画像

【注目のブランドとのコラボレーション】
お茶を淹れる時間を華やかなときにする和モダンなパートナー!

まずご紹介するのは、京都のテキスタイルブランドSOU・SOUとのコラボ急須。ポップで和モダンな柄が特長です。蓋全体の紅白の柄が、お茶時間を華やかにしてくれます。ガラス製の急須なので、お茶の色が見えて目にも鮮やか。お茶の緑色と蓋の紅白がお部屋を明るく演出します。

網はゆったり大きめのかご網なのでお手入れても簡単です。

❷一心作円か急須

一心作円か急須の画像

【好きな色で楽しむ】
洋服を決めるように「今日の気分」で急須を選ぼう。

気持ちを明るくするピンク、落ち着いたグリーン……、と「色」にはそれぞれの個性があります。「今日は何を着ようかな」とクローゼットを眺めるように、急須もそのときの気分で色を決めるのも楽しいものです。

この急須は名産地・愛知県の常滑市生まれ。長年急須をつくる専門の陶芸家が手がけた逸品なのです。そのカラフルでかわいい見た目だけでなく実は機能性も兼ねたすぐれもの。気分に合せて色で選ぶ。そんなふうに急須を楽しんでみましょう。

❸帯網ライン急須

帯網ライン急須の画像

【柄で縁起を担ぐ】
2本のラインが爽やか! 柄から急須を選んでみても

急須全体をぐるりと囲うように描かれた2色の青いライン。実は1本ずつ職人の手作業で描かれたものなのです。ろくろを回しながら筆を当ててゆがみなく描かれた線はもはや芸術そのもの。円形のラインに「円」、「縁」といった職人の想いが込められているので、贈り物にもおすすめです。

ボーダーや水玉など、「好きな柄」に注目してはいかがでしょうか。

❹UMAKO急須

UMAKO急須の画像

【ちょっと変わった形もいい】
ティーポット?これも実は急須。 異国情緒ただよう自由な形で気分転換を

一見、ティーポットのような形の後手の急須は、その用途も多種多様。煎茶はもちろん、ほうじ茶やハーブティーも手軽に淹れられるから、楽しみも広がります。

また、この急須は平丸状型という形をしており、これは胴体でしっかり茶葉が広がるので、お茶の旨みがより抽出されるのでおいしいお茶を淹れたい人にも最適。

異国情緒ある急須から立ち込めるお茶の香りは気分転換に向きます。

❺南部鉄急須(アラレ)

南部鉄急須(アラレ)の画像

【インテリアにもなる造形】
「お茶を注ぐ」だけが急須じゃない! 伝統工芸品の南部鉄器はお部屋のアクセントにも

岩手県が日本のみならず世界に誇る伝統工芸品・南部鉄器。約900年以上続く伝統の技法でつくられます。そんな逸品を日常でも使いやすい急須にしました。独特のアラレ文様と重厚感のあるデザインは、お茶を淹れるときはもちろんですが、見せる収納として普段から飾っておきたいもの。インテリアとしての楽しみ方もあります。

3.まとめ

自宅で過ごす時間やリラックスタイムを見直す人が増えた今、お茶を淹れるのに使う急須はとても大切な道具だといえます。急須の選び方はさまざまですが、持ち手の位置や網の種類などのポイントをおさえながら、自分の生活や使い勝手のよさで選びましょう。

また、お茶屋の厳しい目で選んだ5つの急須も参考にしてみてください。色や形、インテリアとしてなど、急須の選び方が広がるはず。

何かと忙しい毎日だからこそ、急須でお茶を淹れるその時間をやすらぎのときにして欲しい、そんな思いで選びました。急須のある生活は、あなたの暮らしをきっとより豊かにしてくれます。


  

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