トップ > 025 チョコレート×お茶の楽しみ方!専門店おすすめのペアリングとは?

チョコレート×お茶の楽しみ方!専門店おすすめのペアリングとは?

2022.12.01

意外かもしれませんが、実はチョコレートに日本茶は抜群に相性がいいのです。お茶とチョコレート、お互いのよさを引き立て合うステキなペアリングを、京都の板チョコ専門店に紹介していただきました。

いつもとは趣向を変えて、日本茶とチョコのおいしい組み合わせを探ってみませんか。

チョコレート

 

宮原利衣さん

教えてくれた人

 
 

+chocolat 宮原 利衣さん

カカオの生産から製造、流通までを一貫して行なうメーカーの商品のみを取り扱う、板チョコ専門店。日本茶、ハーブティー、お酒とのペアリングを提案しています。

世界各国のチョコレートはパッケージもおしゃれで心くすぐられるものが揃います。

+chocolat

+chocolat

【住所】京都市東山区宮川筋5丁目
【営業時間】喫茶13:00〜18:00
【定休日】水曜・不定休、8月
【HP】https://www.pluschocolat.net
※お問合せはHPより

 

1.お茶の繊細な風味は、チョコレートの味を活かしてくれる!

洋のスイーツ・チョコレートと、和の日本茶。見た目や味わいに共通項の少ない二つですが、実は相性がぴったりなんです。

チョコレートとお茶のペアリングを提案するお店「+Chocolat(プラスショコラ)」の宮原利衣さんにお聞きすると、「チョコレートをコーヒーと一緒に召し上がる方が多いと思いますが、日本茶と組合せるのもおすすめです。香り豊かな日本茶は、チョコレートの味わいを活かして、さらなる相乗効果が楽しめます」と話します。

さらに、「チョコレートは、品種や産地、つくり手、つくり方、カカオの含有量でその味わいは大きく変わります。それは、お茶も同様です。チョコの種類、茶葉の品種の組合せ次第で、いくつもの新しいおいしさを発見できると思います」と続けます。

2.チョコレートとお茶を組合せるポイント

チョコレートとお茶を組合わせるポイントは「似たものを探す」こと。

「香りを楽しむお茶であれば、香りのよいチョコレートを。玉露など甘みの強いものならば、甘いチョコレートを合せます。渋みや苦みの強いものには、渋い味をなど、共通するポイントを見つけて組み合わせるといいですね」

また、似たもの同士ではなく、「反作用の効果をねらう組合せもおいしい」”なんだとか。

「チョコレートは油分が多いので、油を含まないお茶と一緒に食べると後口がさっぱりします。これは、実際に試していただくと、そのすっきり感がとてもよくわかると思います。ぜひ、組み合わせてみてください」

3.チョコレート×お茶。5つのおすすめ組合せ

それでは、宮原さんが提案する「チョコレートと日本茶」の組合せ方を紹介しましょう。専門店でしか買えないようなものでなく、市販品のチョコや日本茶でもステキなマリアージュが完成しますよ。これからのお茶時間のアイディアにぜひ取り入れてみてください。

❶ハイカカオチョコレート×深蒸し茶

ハイカカオチョコレート

苦みと苦みの組合せで甘みが引き立つ!
ハイカカオチョコレートには、旨味と渋みのバランスがよい「深蒸し茶」がおすすめ。深蒸し茶は蒸し時間が長いお茶のことで、渋みや苦みの少ないまろやかな味わいが特徴です。ハイカカオチョコレートの”カカオ70%”など、カカオの含有量が多い、ビターでコクのある味わいとお茶の風味が口の中で調和します。お茶の渋み、チョコレートの苦みを感じながらも、きちんと甘みが舌に残るオシャレな味わいを楽しんでください。

❷アーモンドチョコレート×茎茶

アーモンドチョコレート

ナッツの味わいを活かして!
アーモンドのカリッとした食感と渋みがチョコの甘みを引き立てるアーモンドチョコレート。すがすがしい爽やかな風味が楽しめる「茎茶」はアーモンドチョコレートにぴったりです。アーモンドの実の甘みと皮の渋さが、渋みのない独特なさわやかさのある茎茶とぴったり。一緒に食べることで、よりチョコレートの甘みを強く感じていただけます。

❸ミルクチョコレート×ほうじ茶

ミルクチョコレート

甘さと芳ばしさでマイルドに
甘さ強めのミルクチョコレートには、苦みや渋みが少なく焙煎独特の芳ばしい香りが特長のほうじ茶がベストな組み合わせです。ほうじ茶の芳ばしさが、ミルクチョコレートの濃い甘さをマイルドにし、旨みの余韻を堪能させてくれます。口に残るチョコレートの油分もお茶が流してくれるので、後口さっぱり。

❹ホワイトチョコレート×玉露・抹茶

ホワイトチョコレート

茶の旨みに負けない、甘いチョコを
製造工程においてチョコレートの特徴である苦み成分「カカオマス」を除去して作るホワイトチョコレート。しっかりと甘いホワイトチョコに合わせたいのは、茶葉の甘みと旨みのかたまりである玉露または抹茶です。

ホワイトチョコはカカオバターの濃厚さと強い甘さが特長で、お茶の濃い甘み・旨みに負けない風味を醸します。そのため、日本茶の中でも風味の強さが際立つ玉露、または抹茶がおすすめなのです。

玉露は「日本茶の王様」とも呼ばれるお茶で、新芽を日光を遮って育てることで甘み・旨味が強いぜいたくな味わいです。一方の抹茶も、日光を遮って育てた茶葉を、臼ですり潰して作ったもので、濃厚な味わいが特徴です。

味が濃い、強いもののマリアージュを考えるときは、一方の味を控えめにするのではなく、「強×強」に振り切った方がおいしくいただけます。

❺パフ入りチョコレート×玄米茶

パフ入りチョコレート

共通の素材同士は相性ぴったり
パフ入りや麦チョコなど、穀物を混ぜ込んだザクザク系チョコレートとの相性がバッチリなのは、玄米茶です。なぜなら、緑茶特有の渋みが少なく、茶葉と炒った玄米からなる芳ばしさが心地よいから。ほんのり芳ばしいチョコレートの風味が共通して、玄米茶とよく合います。

ポイントは、なるべく甘さ控えめのパフ入りチョコレートを選ぶこと。お茶の風味が甘みをほどよく調和し、芳ばしさの余韻を楽しませてくれます。

4.まとめ

お茶とチョコレートのおいしい組み合わせを見つけ出す2つの原則は「似たものを探す」または「反作用の効果を狙う」。今回は、ハイカカオチョコレート、アーモンドチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート、パフ入りチョコレートの5種でしたが、これらは代表的なチョコであり、他にももっといろんな種類のチョコレートがあります。

チョコレートとお茶の組み合わせは知れば知るほど面白いもの。ぜひご紹介した原則を参考に、ペアリングを試して、新たな日本茶とチョコレートのおいしさを発見してください。


  

この記事で取り上げた商品