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節約のプロに聞いた!寒い冬に節電しながらも快適にすごすコツって?

2026.02.01

ブランケットを膝にかけた女性と猫のイラスト

まだまだ厳しい寒さが続きます。電気・ガス代が気になりますが、暖房をつけないわけにもいきません!凍てつく冬に、今すぐ真似したい“節電を意識しながらも快適にすごすコツ”を、各種メディアで活躍中の節約のプロ・和田由貴さんにうかがいました。

教えてくれた人

消費生活アドバイザー 和田 由貴さん

消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザー。暮らしや家事の専門家として幅広く、多方面で活動中。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立した節約生活を提唱している。「あさイチ」「ホンマでっか!? TV」など、数多くのワイドショーや情報番組に出演。講演・執筆活動なども精力的に行なっている。
【HP】http://wada-yuki.com

消費生活アドバイザー・和田由貴さんの画像

1.節電と快適の両立はコツをつかめば簡単なんです!

近年、食品をはじめとする生活必需品や、電気・ガスなどといった公共料金の値上げなど、物価上昇がニュースを賑わせています。家計の負担は増すばかりなので、うまくやりくりしたいという方も多いと思います。節約に熱心な方がまず抑えようとするのが、食費ですが、実はコツをつかめば簡単にできるのが、光熱費の節約です。

家庭で使う家電の中で電力消費割合のトップ4は、「エアコン」「照明」「冷蔵庫」「テレビ」です。経済産業省の調査によれば、家庭における家電製品の電力消費量(1日)の半分以上はこれらの家電が占めています。

中でも冬に注目すべきは、照明とエアコンです。日が短くなる冬期は、電気をつける時間も長くなりがちです。白熱灯や蛍光灯をお使いの方も多いかと思いますが、LEDライトがおすすめです。購入時の値段は少し高くなりますが、圧倒的な省エネ機能を誇るので、長い目で見るとお得です! 消費電力は、白熱球のなんと約10分の1、蛍光灯の約2分の1です。点灯や消灯によって寿命が短くなる心配もありませんので、こまめに節電できます。

また寒い冬に、長時間使うことが多いエアコンは、節約の要になります。エアコンを賢く使い、節電することができれば、家計も助かります。エアコンの設定温度を一度変えるだけで、約10%もの消費電力の削減に繋がります。またエアコンは、壊れるまで10年以上使う人が多いのですが、省エネという観点からも、最新モデルのほうがすぐれています。古いものをお使いの方は、買い換えも検討してみてください。

今回は4つの角度から、節電と快適が両立できる冬に役立つアイディアをご紹介していきます。コツをつかんで節電して、寒い冬を元気に乗り切りましょう。

2.節電のコツ4選

節電のコツ❶ 適材適所が要!暖房は使い分ける【リビング、浴室・トイレ、個室】

冬はみなさん暖房を活用していると思いますが、効果は器具によって異なります。効率よくあたためるために、場所によって暖房器具を使い分けましょう。

まずは、比較的広い空間で人が集まるリビング。空気をかき混ぜて、部屋全体をあたためる「対流式」のエアコンやファンヒーターなどが最適です。運転開始ボタンを押せばすぐに温風がふきだし、広い部屋でも全体を効率よくあたためることができます。

浴室やトイレのような小空間には、ハロゲンヒーターやストーブ、パネルヒーターなどがおすすめです。発生した熱の分だけあたためる、「輻射式」と呼ばれる器具で、暖房費は高めですが、短時間の使用や部分的にじんわりあたためたい場合に適しています。

一人でいることが多い個室では、からだに直接熱を伝えることができる「伝導式」の器具を使いましょう。ホットカーペットや電気毛布などがこれにあたります。消費電力が低めなので、一人で過ごすときは、これらを活用することで賢く節電できます。

部屋別に見る暖房器具の選び方

リビング、浴室・トイレ、個室が指された家の見取り図のイラスト

リビング

部屋が広く、複数人で使用する場合は、部屋全体をあたためられるエアコンが効率的です。古いエアコンは電気代の負担が大きいので、余裕があれば買い替えがベターです。

浴室・トイレ

小空間で、短時間だけ使用するときは、輻射熱を利用して空間をじんわりあたためるパネルヒーターなどが適当です。

個室

一人で過ごす個室では、電気毛布やあんかなど、からだに直接熱が伝わるものがおすすめです。

節電のコツ❷ 実は重要!熱を逃さない【窓、床、出入り口】

暖房器具で部屋をあたためようとしても、その熱が外に逃げてしまっては本末転倒です。部屋を効率よくあたためるために、部屋の環境を整えましょう。

熱は高温部から低温部へ流れます。つまり、冬は部屋のあたたかい空気が気温の低い外に逃げてしまいます。熱が逃げる出口は主に3つ、「窓」「床」「出入り口」です。

中でももっとも熱が流出してしまうのは、「窓」です。全体の60〜70%を占めるため、窓を対策すると、熱効率が格段に上がります。二重窓は、効果絶大ですが、費用がかかります。今すぐできる対策としては、カーテンに注目です! 厚手かつ丈の長いものに替えましょう。窓ガラスに断熱フィルムを貼ったり、窓枠に断熱ボードを置くのもおすすめです。

また見落としがちなのが、「床」と「出入り口」。ホットカーペットやこたつの敷物の下には断熱マットを、ドアなどの上下の隙間はシートなどで塞いでください。たったこれだけでもあたたかさに違いがでます。

カーテンを閉めた窓のイラスト

カーテンは厚手で、床に引きずるぐらい長めの丈のものを選べば、熱が逃げるのを防げます。

断熱マットを敷いたこたつのイラスト

床にも対策が必要です! 例えば、こたつの敷物の下に断熱マットなどを忍ばせれば、あたたかいです。

出入り口

部屋のドアのイラスト

空気が出入りするドアの隙間を塞ぐことであたたかい空気が部屋に留まり、冷気もシャットダウンできます。

節電のコツ❸ これで無敵!空気を味方につける【撹拌させる、加湿する】

あたたかい空気は上へ、冷たい空気は下へ向かう性質があります。熱効率をよくするためには、この空気の流れを味方につけましょう。

エアコンやファンヒーターなどの暖房器具をつけると、あたたかい空気は上昇気流となり、天井付近に溜まります。反対に窓辺の冷えた空気は下降気流となり床に溜まります。この部屋の中での寒暖差を解消するのに有効なのが、空気の撹拌です。サーキュレーターや扇風機を使用して、空気を循環させましょう。

また、実は、湿度は体感温度と密接な関係があることをご存知でしょうか。特にエアコンや床暖房をつけた部屋は要注意。器具の特性上、室温は上がりますが、湿度が下がるので、知らず知らずのうちに空気が乾燥しています。あたたかさを感じやすい適切な湿度は、45〜60%程度です。加湿器を置けば安定した湿度を保てます。もし加湿器がない場合は、室内にぬれタオルを干すことでも対応できます。

撹拌させる

エアコンとサーキュレーターによる空気の流れを表すイラスト

エアコンのあたたかい風をサーキュレーターや扇風機を使って循環させると熱効率がアップします!

加湿する

加湿器のイラスト

実は知らない人も多い!? 湿度を45〜60%に保てば、体感温度が高くなり、いつもよりあたたかく感じられます。

節電のコツ❹ ほっこり、幸せ!あったかグッズを活用する【靴下、ブランケット、カイロ、スリッパ】

ここまで暖房の効率的な使い分けや使い方についてお話してきましたが、さらにあたたかく過ごすためには、からだに身につけるあったかグッズを活用することも有効です。体感温度が上がることで、暖房の温度を下げることができるので、節電にもつながります。

特に冷えやすい足元には、フリース素材などの厚手のスリッパを履いたり、ひざやふくらはぎをあたためてくれるサポーターや靴下を着用するとよいでしょう。

また、一人で部屋にいるときなどにおすすめなのは、あたたかなブランケットや電気ひざかけ。はおったり、腰に巻いたり、いろいろな使い方であたためることができるので、エアコンの温度を下げることができます。カイロも局所的にあたためられて便利です。

住んでいる地域、一軒家かマンションか、世帯人数など、生活環境は人それぞれです。これまでご紹介してきた4つのコツをうまく組合せて、部屋やからだを効率的にあたため、節電しながら元気に冬をお過ごしくださいね。

靴下

厚手の靴下のイラスト

保温力のある冬素材のものを選びましょう!

ブランケット

赤いブランケットのイラスト

はおったり、腰に巻いたり、ひざにかけたり、さまざまな用途で使用できるので、一枚持っておくと便利です。

カイロ

カイロのイラスト

背中や腰、おなかなど、冷えやすい部位に貼れば快適です。

スリッパ

厚手のスリッパのイラスト

フリース素材などの厚手のものを選べばあたたかいです。

3.まとめ

まだまだ寒い冬に、節電しながらも快適にすごすコツを節約のプロ目線で教えてもらいましたが、いかがだったでしょうか? いつも使っている暖房を場所によって使い分けたり、熱を逃さない工夫をしたり、空気を味方につけたり、あったかグッズを活用したり……。どれも取り入れやすいものばかりです。できるところからプロのコツを参考にして、これからもしばらく続く寒さの中でも健やかな毎日をお過ごしください。