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抹茶が健康・美容に良いって本当?点て方や効果的な飲み方まで徹底解剖!

2023.03.01

日本で古くから親しまれてきた「抹茶」。最近では、美容や健康によい食材としても注目されています。リラックスによいテアニンやビタミン、食物繊維など、栄養素がたっぷり。

そんな抹茶のリラックス効果や歴史、点て方をご紹介。世界を魅了するスーパーフード・抹茶を再発見です。

抹茶セットの写真

1.日本から世界へ! いつの時代も注目の抹茶ってどんなお茶?

日本古来の伝統色に「抹茶色」という色があるほど、古くから日本人に親しまれてきた「抹茶」。お茶の栄養がまるごと摂れる健康食材として、欧米諸国でもセレブを中心に注目が高まっています。

その起源は日本のお茶の歴史とともにあります。鎌倉時代、禅僧の栄西(えいさい)が、現在の中国である宋(そう)からお茶の種と栽培方法とともに抹茶の作法を持ち帰ったのがはじまりと伝わっています。

他の日本茶との大きな違いはその飲み方にあります。茶葉にお湯を注いで浸出させて飲む煎茶などに対して、抹茶は茶葉をまるごと挽(ひ)いて粉状にし、泡立てて飲むという独特の方法でいただきます。こうすることでお茶の苦みや渋みを和らげ、甘みを際立てられるのです。クリーミーな泡には上品な旨みが感じられます。最近はお菓子にも用いられ、より親しみやすくなったお茶なのです。

抹茶セットの解説写真

❶水色(すいしょく)

茶筌で立てた泡がクリーミーでやさしい濃緑色をしている。渋みの中に上品な旨みと甘みが広がり、爽やかな風味が特長的。

❷なつめ

茶道において抹茶をいれておく容器。植物のナツメの実に形が似ていることが由来と言われている。

❸抹茶

鮮やかな緑色が特長の微細な粉は、上質なものほど色が美しい。「碾茶(てんちゃ)」と呼ばれる茶葉を、茶臼で細かく挽いてつくる。一粒一粒は5ミクロン(1ミクロンは、1ミリの1000分の1)ほどの細かい星型をしている。

❹茶筌

抹茶を点てる際に使う茶道具。竹を細く裂いて薄く削った先端を、内側にカーブさせる。ここを「穂」と呼ぶ。用途によって数が異なるが64本が標準とされる。

2.美容に健康に!スーパーフード抹茶の5つの効果

「抹茶」というと茶道のイメージが強くハードルが高い、古いものと感じてしまう方も多いはず。ですが、実は美容や健康にとてもよいスーパーフードとして、近年さまざまな研究が進んでいます。
一般社団法人日本スーパーフード協会によると「栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること」と定義されています。

そんなスーパーフードな飲み物・抹茶の5つの効果をご紹介。健康を意識する現代、気になる「お悩み」を抹茶が解決するかもしれません……!

❶食物繊維がたっぷり

食物繊維ののイラスト画像

現代人は不足しがちといわれる「食物繊維」。抹茶は100gあたり39gの食物繊維が含まれています。食物繊維には、体内にたまる有害物の吸収を妨げて便として排出したり腸内環境を整えたりする効果があります。抹茶はお腹周りや便秘が気になる人こそ注目です。

❷実はビタミンがとても豊富

ビタミンが豊富のイラスト画像

抹茶にはビタミンCをはじめ、ビタミンA、E、Kなど多くの「ビタミン」が含まれています。ビタミンには肌トラブルを防ぐ効果もあるとされ、女性の強い味方。しかもビタミンCはカテキンと摂ることで相乗効果があり、抹茶はどちらも含む万能飲み物なのです!

❸あと味サッパリでお口もスッキリ

口もとサッパリのイラスト画像

マスクが日常となった今、気になるのはお口のにおい。抹茶に含まれている「茶カテキン」には消臭効果や殺菌効果があると近年、研究が進んでいます。食後に抹茶を飲むことでお口の中がさっぱり! あと味がよいのでリフレッシュにもなります。

❹豊かな香りでリラックス♪

香りでリラックスのイラスト画像

抹茶を点てたときに広がる爽やかな香りには癒し効果が抜群です! しかも高品質の抹茶の香りで心拍数の高まりを抑える可能性があるという研究結果が報告されています。よりよい抹茶が、リラックスした生活を叶えてくれるかも。

❺テアニンで癒される!

テアニンのイラスト画像

「テアニン」はアミノ酸の一種で、抹茶を湯呑1杯約80mlとした場合、36mg含むとされています。日光を遮断して栽培する玉露や抹茶などの高級なお茶に多く含まれています。テアニンは自律神経へ働きかけ、疲れたからだと心をほっと癒してくれます。

3.やってみよう! 簡単な抹茶の基本的な点て方

最近では抹茶を使った市販のおやつや飲み物も多く見かけます。そうした品は手軽ですが、甘味料が多く含まれていることも。自分で抹茶を立てれば、抹茶に含まれる栄養素をより効果的に摂ることができます。

それでは実際に抹茶を点ててみましょう。抹茶の楽しみ方は二通りあります。ひとつは一般的に抹茶と聞いて想像する、泡がしっかりとある「薄茶」です。

それに対してもうひとつは「濃茶(こいちゃ)」と呼ばれるものです。抹茶の分量がお湯に対して多く、泡立てるのではなく「練る」方法でいただきます。とろっとしてより濃厚な旨みを味わうことができます。濃茶と薄茶では使用する抹茶や器も異なります。今回は家庭でも気軽に楽しむことができる薄茶の点て方をご紹介します。

また、茶筌がなくてもシェーカーで振ってみたり、氷を浮かべて冷抹茶やミルクで甘くアレンジしたりと、その楽しみ方は自由自在。道具や作法ももちろん大切ですが、まずは実践あるのみ。いいこと尽くしのおいしい抹茶を楽しんでみてください。

準備するもの

抹茶を点てる道具

専用の茶碗がなくても、底の形状が丸くて大きさと深さのあるマグカップやカフェオレボールでも代用可能。茶杓はティースプーンでもOK!

下準備

少しの手間でより美しく、一層おいしい抹茶が点てられます。

抹茶をこして茶筌をぬるま湯にひたす画像

❶抹茶はダマになっていると、泡立ちが悪くなり味が均一でなくなるので、茶こしでこしておくとよい。
❷茶筌は、乾燥していると穂先が欠けやすくなるので、ぬるま湯にひたしてやわらかくしておく。

❶注ぐ

お湯を注ぐ画像

漉(こ)した抹茶約2gを入れた茶碗に、約70〜90度のお湯を60mlほどゆっくりと注ぐ。このとき、先にスプーン1杯分の水を入れて粉をなめらかにしておくとダマになりにくいのでおすすめ。

❷点てる

抹茶を点てる画像

ダマにならないように茶筌で混ぜる。茶筌の先を底に押し付けると穂先が痛んだり、壊れたりしてしまうのでご注意を。底をこすらないように浮かせ、空気を入れるイメージで小刻みに動かすとよい。

❸仕上げる

抹茶をを仕上げる画像

クリーミーな泡が立ったら完成。最後に「の」の字を書くように茶筌をふんわり動かし、茶碗の真ん中でスッと引きあげるときれいな泡ができる。

4.抹茶アレンジレシピ

基本の立て方の次は、簡単なアレンジレシピをご紹介します。おもてなしにも最適です。

冷抹茶

冷抹茶画像

材料

  • 抹茶 3〜4g
  • お湯 60ml
  • 氷 3〜4個
  • ❶茶碗に抹茶を入れてお湯を注ぐ。
  • ❷茶筌で点てる。
  • ❸耐熱のグラスに氷を入れ、その上から2で点てた抹茶を注ぎ軽く混ぜて完成。

抹茶ラテ

抹茶ラテ画像

材料

  • 抹茶 3〜4g
  • 砂糖 3〜5g
  • お湯30ml
  • ミルク 150ml
  • ❶マグカップに抹茶と砂糖を入れ、お湯を注ぐ。
  • ❷溶けるまでしっかり混ぜる。
  • ❸温めたミルクを注いで完成。ミルクを泡立てるとよりおしゃれに。

まとめ

最近では、日本のみならず世界中から注目を集める抹茶。日本の伝統的な飲み物は、食物繊維やビタミンが豊富で、美容や健康に効果的なスーパーフードとして世界からも注目を集めています。

伝統の石臼製法でつくられるきめ細やかな粉の抹茶をぜひ、おうちで気軽にお楽んで、抹茶の栄養素を効果的に摂りましょう。


  

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