ほうじ茶の種類と選び方〜お気に入りを見つけよう
2022.11.01
カフェインが少ないとしても知られるほうじ茶。カテキンやビタミンCも含まれ、健康や美容などで話題です。
今回は、ほうじ茶の種類や選び方、おすすめの味わい方、おいしい淹れ方をご紹介します!
目次
ほうじ茶とは
ほうじ茶は、緑茶の茶葉を炒って作られます。「ほうじ茶」という種類の茶葉があるわけではありません。日本茶を焙じる、つまり火であぶってカラカラになり、葉の色が赤茶色になるまで煎ることで「ほうじ茶」と呼ばれるようになります。
ほうじ茶の種類
一口にほうじ茶といっても、その種類はさまざま。「なにが違うの?」「どう飲むのが正解?」という声にお答えしましょう。
一番茶葉のほうじ茶
多くの場合、茶の茎の部分を集めた茎茶(かりがね茶)や煎茶で、ほうじ茶は作られます。煎茶のなかには一番茶でつくるほうじ茶もあります。
一番茶とは、その年の最初に伸びてきた新芽でつくったお茶のことで、新茶と呼び名のほうが親しみがあるかもしれません。
以降、摘み採った順番により、「二番茶」「三番茶」と呼ばれます。二番茶以降を総称して「番茶」と呼ぶことも多く、ほうじ茶の原料になります。
二番茶や三番茶の葉を使用することが多いほうじ茶ですが、旨みが豊富な一番茶を使用したものもあります。一般的なほうじ茶に比べて、深みのある風味が特長です。
一番茶葉のほうじ茶にはミルクを加えて、ラテにするのもおすすめです。ミルクにより味わいがまろやかになり、香り高さも際立ちます。
茎茶のほうじ茶
葉の部分ではなく、茎だけを集めた茎茶のほうじ茶です。口に含むとやさしい甘みが広がり、香りの爽やかな余韻を堪能できます。
独特の風味にファンの多い茎茶のほうじ茶のおいしさを高めるのは、豆大福です。塩気のある豆と、甘いあんの組合せが好相性です。そんな甘じょっぱい味わいを、茎茶のほうじ茶がうまく引き立ててくれます。
豆入玄米茶のほうじ茶
豆入玄米茶のほうじ茶には、炒り米と炒り大豆がブレンドされています。ほうじ茶に、炒り米と炒り大豆をブレンドしました。ほどよい甘みと香りは合せる食べ物を選ばず、さまざまなシーンで活躍します。
豆入玄米茶のほうじ茶は、特におにぎりと相性抜群です。おにぎりの白米と、ほうじ茶の炒り米がお互いの風味を高め合います。また、ほうじ茶は口の中をさっぱりとさせてくれるので、脂っこい食事のあとに飲むのもおすすめです。
ごぼう茶のほうじ茶
ごぼうチップをブレンドした変わり種のほうじ茶です。ごぼうの風味を楽しめるだけではなく、ポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれており、注目を集めています。
ごぼう茶のほうじ茶は、ほかのお茶に比べてカフェインが少なめです。そのため、おやすみ前にも安心してお飲みいただけます。一日がんばった自分をいたわりながら、あつあつのお湯で淹れたほうじ茶で、ほっと一息つきませんか?
ほうじ茶の3つの選び方
ここまで読んで、いろいろな種類があるため、ほうじ茶の選び方に迷う方もいることでしょう。ほうじ茶の選び方、その基準をご紹介しましょう。
❶「いつ飲むか」で選ぶ
夜に寝る前ならカフェインの少なめのごぼう茶とのブレンドのほうじ茶を。朝一番に飲むなら、うまみも強い一番茶のほうじ茶がいいでしょう。
❷「なにと飲むか」で選ぶ
食事中に飲むなら、シンプルな茎茶がいいでしょう。あるいはちょっと香ばしかったり、脂っこい食事とともに飲むなら強めの一番茶のほうじ茶を。あるいはおやつタイムなら、大豆入りほうじ茶という選択もいいでしょう。
❸「誰と飲むか」で選ぶ
少人数で飲むなら、ていねいに入れられるのでどのお茶でも大丈夫。でも、たっぷり大人数で飲むときなら、茶葉のように開いて味の変化がないため、失敗しにくい茎のほうじ茶がおすすめです。
また、茎のほうじ茶は茶柱が立つ可能性も高いもの。「茶柱が立って、縁起がいいね」と会話が弾む可能性があります。
おいしいほうじ茶の淹れ方
ほうじ茶の焙じ香や火香をしっかりと楽しむために、熱湯であつあつの1杯を楽しむのがおすすめ!
❶茶葉は一人分で約3g
まずは茶葉を人数分急須にいれます。一人分は約3g、ティースプーンに山盛りで3杯が目安です。
❷沸騰した熱々のお湯を注いで
ほうじ茶はグラグラに沸騰したお湯で淹れましょう。注いだ瞬間に香りが立ちこめます。
❸約30秒蒸らしてから湯呑みに注ぐ
しっかり抽出されるまで、30秒間待ちます。そしてゆっくりと各人の湯呑みに注ぎます。
まとめ
ほうじ茶がお好きな方のために、種類と選び方をご紹介しました。あらためて、ていねいにお茶の温度や蒸らす時間を見直すことで、いつものほうじ茶がもっとおいしく淹れられることでしょう。
ほうじ茶ラテにしたり、ブレンドしたほうじ茶を選ぶことで、新たな楽しみが広がります。ぜひお気に入りの一杯を見つけてみてください!